【詐欺メール注意】米国商務省・国際貿易局(ITA)を装う「取引許可証登録料49,000円」の振込要求に注意!
2026年11月2日、米国商務省の国際貿易局(International Trade Administration/ITA)を名乗り、取引許可証の登録料として49,000円の振込を要求する不審なメールが確認されました。
メールでは「最近の取引が違法となる可能性がある」「取引許可証が必要」などと説明し、受信者に不安を与えたうえで、指定の国内銀行口座への送金を求めています。
米国政府機関を装った前払い金詐欺の可能性が極めて高いため、十分な注意が必要です。
「PROCEED」と返信したり、指定された銀行口座へ送金したりしないでください。
実際に確認された不審メールの画像

不審メールのスクリーンショット
不審メールの送信元情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 差出人名 | INTERNATIONAL TRADE ADMINISTRATION |
| メールアドレス | usa.ita@aol.com |
| 受信日時 | 2026年11月2日 20:29 |
| 要求金額 | 49,000円 |
| 返金を約束する金額 | 56,040円 |
| 返信指定文字 | PROCEED |
実際のメール本文(全文)
販売者様
貴社の最近の取引は、取引許可証の不備により違法となる可能性があります。この事実が確認されており、商品の配送または現物の交換を伴うすべての取引、特に米国などの外国との国際取引には許可証が必要です。
この証明書は、合法的な取引を認可し、国際貿易規制の遵守を保証する、公式に認証された取引許可証です。有効な取引許可証なしでの取引は、国際貿易法、絶滅危惧種保護法、その他の不正防止規制に基づき、罰金その他の法的措置の対象となる可能性があります。
貴国のデータベースの詳細を確認した結果、今回の取引は違法取引の最初の記録であることが確認されました。そのため、貴社には、正式な取引許可証を登録することで問題を是正し、取引状況をクリアして関係当局が通常どおり処理できるようにする機会が与えられます。
登録料は49,000円です。
貴国の金融規制および現在の国際決済口座の制限により、登録料は自動的に引き落とされません。
そのため、指定の国内口座へ手動で送金していただく必要があります。「PROCEED」とご返信いただいた後、送金情報をお送りします。
重要事項:
取引許可証の登録が完了すると、合計金額は56,040円となります。
(登録料49,000円+購入者からの保証金7,040円)は全額お客様の口座に返金されます。
ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんが、ご理解とご協力をお願いいたします。登録完了後、すべての取引制限は解除されます。
許可証登録手続きを進めるには、「PROCEED」とご返信ください。
※上記は確認されたメールの内容を掲載したものです。メール内の主張や請求が正当であることを意味しません。
このメールが詐欺と疑われる5つの理由
1.米国政府機関を名乗りながらAOLのメールアドレスを使用
送信元は「usa.ita@aol.com」となっています。
米国商務省の国際貿易局(ITA)は実在する政府機関ですが、このメールアドレスは一般向けメールサービスのドメインを使用しています。
政府機関を名乗る表示名だけで信用してはいけません。
2.取引が違法になると脅している
メールには「最近の取引は違法となる可能性がある」「罰金その他の法的措置の対象となる可能性がある」などと記載されています。
法律違反や罰金を持ち出して不安を与え、金銭の支払いを急がせることは、詐欺で使われる典型的な手口の一つです。
3.取引許可証の登録料として49,000円を要求
メールでは、取引を正常化するために49,000円の登録料が必要だと説明しています。
実際の輸出入には商品や取引内容によって許可・届出が必要になる場合がありますが、今回のメールに記載された一律の登録料や手続きについて、正当性は確認できません。
4.支払ったお金が返金されると説明
登録料49,000円に購入者からの保証金7,040円を加え、合計56,040円が返金されると説明しています。
先にお金を支払わせ、後から返金すると約束する方法は、前払い金詐欺で見られる手口です。
返金されるという説明を信用して送金しないでください。
5.「PROCEED」と返信させて振込先を案内
メールには「PROCEED」と返信した後に送金情報を知らせると記載されています。
返信すると、送金先の案内だけでなく、追加の個人情報や会社情報を求められるおそれがあります。
想定される詐欺の流れ
- 米国商務省・国際貿易局を装ったメールが届く。
- 取引許可証の不備や法律違反を理由に不安を与える。
- 登録料49,000円の支払いを要求する。
- 「PROCEED」と返信した受信者に振込先を案内する。
- 受信者が指定口座へ送金してしまう。
- 返金されず、追加費用などを要求されるおそれがある。
※上記はメールの内容から想定される流れです。実際に送金や追加請求が行われたことまで確認されたものではありません。
不審メールを受信した場合の対処法
- メールに返信しない。
- 「PROCEED」と送信しない。
- 指定された銀行口座へ振り込まない。
- 会社情報、個人情報、銀行口座情報を送らない。
- メール内のリンクや添付ファイルを安易に開かない。
- 必要に応じてメールを保存し、迷惑メールとして報告する。
実際の国際取引に関する許可や規制を確認したい場合は、メールに返信するのではなく、関係する公的機関の公式窓口へ直接問い合わせてください。
米国国際貿易局(ITA)公式サイト:
https://www.trade.gov/
すでに返信・送金してしまった場合
返信だけしてしまった場合
それ以上のやり取りを中止し、追加の情報を送らないようにしてください。
メールアドレスが有効であると相手に認識され、別の不審メールが届く可能性もあります。
銀行振込をしてしまった場合
速やかに振込先の金融機関と自分の利用銀行へ連絡し、詐欺被害の疑いがあることを伝えてください。
振込明細、メール、送金先情報、やり取りの記録などは削除せず保存してください。
警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署への相談も検討してください。
よくある質問(FAQ)
Q1.米国のInternational Trade Administrationは実在しますか?
はい。International Trade Administration(ITA)は米国商務省に属する実在の政府機関です。
ただし、実在する機関の名称やロゴが使われていても、メールの送信者がその機関の職員であるとは限りません。
Q2.usa.ita@aol.comは公式メールアドレスですか?
米国政府の公式ドメインではありません。今回のメールは政府機関を名乗りながら一般向けメールサービスを使用しており、非常に不審です。
Q3.取引許可証の登録料49,000円は本当に必要ですか?
今回のメールに記載された49,000円の請求について、正当な根拠は確認できません。
輸出入の許認可は取引内容によって異なるため、必要な手続きは公的機関に直接確認してください。
Q4.56,040円は本当に返金されますか?
返金されるという保証はありません。返金を約束して先に送金させる手口には注意が必要です。
Q5.「PROCEED」と返信するだけなら安全ですか?
返信はおすすめできません。相手との接触が始まり、送金や情報提供を求められる可能性があります。
Q6.メールに表示されるTLS暗号化は安全の証明ですか?
いいえ。TLSはメールの通信経路を暗号化する仕組みであり、送信者の身元やメール本文の正当性を保証するものではありません。
まとめ|米国政府機関を装った登録料請求に注意
今回確認されたメールは、米国商務省の国際貿易局(ITA)を名乗り、取引許可証の登録料として49,000円を要求するものです。
「取引が違法になる」「罰金の対象となる」「登録完了後に返金する」などの説明で受信者を誘導しています。
公的機関の名称やロゴが表示されていても、メールの内容をすぐに信用せず、送信元や請求の正当性を確認することが重要です。
同様のメールを受信した場合は、返信や送金をせず、公式窓口で確認してください。
本記事について
本記事は、2026年11月2日に確認された不審メールの情報を基に、詐欺被害ナビ編集部が注意喚起を目的として作成したものです。
掲載しているメールアドレスや本文は、同様の不審メールを見分けるための参考情報です。
詐欺被害ナビでは、フィッシング詐欺、不審メール、架空請求、なりすまし詐欺などの事例を紹介しています。
広告・著作権について
当サイトには広告・アフィリエイトリンクが含まれる場合があります。
掲載内容の無断転載・無断複製はご遠慮ください。引用する場合は出典を明記してください。
© 詐欺被害ナビ

最近のコメント