「配送時に破損していた製品への対応依頼」という不審メールに注意
2026年10月19日、「配送時に破損していた製品への対応依頼」という件名で、商品が破損して届いたと訴える不審なメールが確認されました。
メールには、商品を開封したところ内部に大きな破損があり、正常に使用できないため、新品交換または返金を希望するという内容が記載されています。
さらに、破損状況を撮影した動画や写真を確認してほしいとして、Googleの共有リンクと思われるURLへ誘導しています。
実際の注文や取引に心当たりがない場合、このようなメールはフィッシング詐欺や不正なファイルへの誘導を目的としている可能性があるため注意が必要です。
なお、現時点でリンク先の内容や送信者の実在性は確認できておらず、このメールを詐欺と断定できるものではありません。
実際に届いた不審メールの画像

不審メールの件名・差出人・送信日時
| 件名 | 配送時に破損していた製品への対応依頼 |
|---|---|
| 差出人名 | 佐藤 愛子 |
| 送信元アドレス | noreply@(一部判読不可)com |
| 受信画面の日時 | 2026年10月19日(月)10:13 |
| 誘導先の表示 | https://share.google/(以降は画像で確認不可) |
| メールの目的として考えられるもの | 商品破損の確認を口実とした外部リンクへの誘導 |
※差出人名はメールに表示された名称であり、同名の実在する人物が送信したことを示すものではありません。
「配送時に破損していた製品への対応依頼」メール全文
以下は、実際に確認されたメールの内容です。画像で判読できない送信元アドレスやURLの一部は補完していません。
件名:配送時に破損していた製品への対応依頼
差出人:佐藤 愛子
貴社 御中
お世話になっております。
商品を受け取り、開封後に確認したところ、内部に大きな破損がありました。正常に使用できない状態であるため、状況をご報告いたします。
開封時に撮影した動画と、商品に生じている破損箇所の写真を保存しております。状態を後から分かりやすくご確認いただけるよう、これらの資料を下記リンクにアップロードいたしました。ファイル容量の関係でメールには添付できませんが、リンク先からご確認いただけます。お手数をおかけしますが、実際の状態をご判断いただくため、資料をご覧いただけますでしょうか。
https://share.google/(以降は画像で確認不可)
到着時から商品を使用できないため、新品との交換または返金をご検討いただけますと幸いです。あわせて、返品が必要かどうか、必要な場合の方法についてもお知らせください。
資料をご確認のうえ、適切な対応をご案内いただけますようお願い申し上げます。
佐藤 愛子
Sent from
このメールで注意したい5つのポイント
1. 商品破損のクレームで受信者に対応を急がせる
メールでは「内部に大きな破損」「正常に使用できない」と説明し、販売店や企業の担当者に早急な対応を求めています。
商品破損や返品の申し出は通常の業務でも発生するため、不審なメールであっても担当者が開いてしまう可能性があります。
2. 注文番号や商品名が記載されていない
今回のメールには、確認できる範囲で具体的な商品名、注文番号、購入日、配送業者名などが記載されていません。
実際の取引に関する問い合わせであれば、社内の注文履歴や顧客情報と照合することが重要です。
3. 写真や動画を外部リンクで確認させようとする
メールには「ファイル容量の関係でメールには添付できません」と記載され、外部リンクから写真や動画を確認するよう求めています。
大容量ファイルを共有サービスで送ること自体は一般的ですが、攻撃者が同じ方法を悪用する可能性もあります。
リンク先でログイン情報の入力やファイルのダウンロードを要求された場合は、特に注意してください。
4. Google関連の共有リンクに見せかけている
本文には「https://share.google/」で始まるURLが表示されています。
ただし、Google関連のドメインが使われていることだけで、共有されている内容や送信者の安全性が保証されるわけではありません。
正規の共有サービスであっても、不審なファイルや別のサイトへのリンクが含まれる可能性があります。
5. 差出人のメールアドレスが不明瞭
表示された差出人名は「佐藤 愛子」ですが、メールアドレスは画像の一部が判読できないため、正確な送信元ドメインを確認できません。
また、表示名は送信者が任意に設定できるため、名前だけで本人確認をすることはできません。
このようなメールが届いた場合の対処方法
- リンクを安易に開かない:取引内容を確認するまでは、メール内のURLにアクセスしないでください。
- 注文履歴を照合する:商品名や注文番号、購入者情報を社内システムで確認してください。
- 既知の連絡先で確認する:実在する取引先からの連絡と思われる場合は、登録済みの電話番号などで確認してください。
- 不審なファイルを開かない:共有リンク先からダウンロードした実行ファイルや不明な文書は開かないでください。
- 社内の担当部署へ報告する:企業のメールアドレスに届いた場合は、情報システム担当者などに相談してください。
すでにリンクを開いてしまった場合は?
リンクを開いただけの場合
リンクを開いただけで、必ず被害が発生するわけではありません。ただし、ファイルのダウンロードや認証情報の入力が行われていないか確認してください。
ID・パスワードを入力した場合
正規サイトから速やかにパスワードを変更し、可能であれば多要素認証を有効にしてください。企業アカウントの場合は管理者にも報告しましょう。
ファイルをダウンロード・実行した場合
不審なファイルを実行した場合は、セキュリティ担当者に連絡し、端末の調査を依頼してください。感染が疑われる場合は、社内の手順に従ってネットワークからの隔離などを検討してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 「配送時に破損していた製品への対応依頼」は詐欺メールですか?
A. 商品破損を訴え、外部リンクの確認を求める不審な内容ですが、今回の情報だけで詐欺と断定することはできません。実際の取引履歴と照合することが重要です。
Q. 差出人の佐藤愛子は詐欺師ですか?
A. そのような判断はできません。メールの表示名は偽装できるため、実在する同名の人物とは関係がない可能性があります。
Q. share.googleのリンクは危険ですか?
A. ドメイン名だけで危険と判断することはできません。ただし、正規の共有サービスが悪用される場合もあるため、送信者や共有内容を確認してください。
Q. 商品破損の問い合わせに返信してもよいですか?
A. 取引が確認できない段階では、返信を控えることをおすすめします。実在する顧客からの問い合わせであれば、注文履歴に登録された連絡先などを使用して確認してください。
まとめ|商品破損の確認を口実とするリンク誘導に注意
今回確認された「配送時に破損していた製品への対応依頼」というメールは、商品が破損して届いたと訴え、写真や動画を確認するために外部リンクを開くよう求める内容でした。
特に、企業の問い合わせ窓口や営業担当者、通販サイトの運営者などは、通常の返品・交換依頼と混同しないよう注意が必要です。
取引に心当たりがないメールについては、リンク先を開く前に注文情報や送信者を確認してください。
詐欺被害ナビでは、今後も不審メールやフィッシング詐欺の手口について情報を発信していきます。
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詐欺被害ナビ編集部
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