【国税庁e-Tax詐欺メール】「税務署より重要書類を発送申し上げました」に注意!sdxiaotong.comへ誘導する偽メールを解析【2026年10月】

フィッシング詐欺・迷惑メール

【注意喚起】国税庁・e-Taxを装う「税務署より重要書類を発送申し上げました」という詐欺メールを確認

2026年10月16日、国税庁の「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」を装い、「税務署より重要書類を発送申し上げました」と通知する不審なメールが確認されました。

このメールは、税務署から重要書類を郵送したと説明し、e-Taxのメッセージボックスにログインするよう誘導するものです。

しかし、実際の送信元は国税庁とは関係のない「video.sdxiaotong.com」というドメインで、メール内のログインボタンも「sdxiaotong.com」へ接続する仕組みになっています。

国税庁の公式案内と照合した結果、今回のメールは国税庁・e-Taxを装ったフィッシング詐欺メールと判断できます。

メール内のリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりしないでください。

実際に届いた詐欺メールの画像

2026年10月16日に確認された国税庁e-Taxを装う詐欺メールのスクリーンショット。重要書類の発送を偽装し、不審なサイトへ誘導する内容
画像:国税庁・e-Taxを装った「重要書類発送」の偽メール。送信元とログイン先が正規の国税庁ドメインとは異なっています。

詐欺メールの基本情報

受信日時 2026年10月16日 7時18分頃
表示上の差出人 国税庁e-Taxを装った名称
実際の送信元 No-Reply@video.sdxiaotong.com
件名 【ご案内】税務署より重要書類を発送申し上げました
偽装した組織 国税庁・税務署・e-Tax
誘導先 hxxps://sdxiaotong[.]com/read/kgve
添付ファイル ONT4pFfTqX.zkvpp(1TBと表示)
送信元IP(ヘッダー記録) 20.38.7.156
判定 フィッシング詐欺と判断

※誘導先URLは安全のため無効化しています。受信者のメールアドレスなどの個人情報は掲載していません。

実際に届いた詐欺メールの全文

以下は受信したメールの本文です。分析のため、不自然に挿入された不可視文字を除去し、改行を整えています。内容の省略はしていません。

件名:【ご案内】税務署より重要書類を発送申し上げました

e-Tax(国税電子申告・納税システム)

書類発送に関するご案内

平素より国税行政にご理解・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、お客様あてに税務署より書類を発送いたしましたので、謹んでご案内申し上げます。

発送日 令和8年10月15日
発送方法 日本郵便(郵送)
お届け予定 発送日から数日程度

お手元に届きましたら、内容をご確認くださいますようお願い申し上げます。記載の期限やお手続きがございます場合は、お早めにご対応いただきますようお願い申し上げます。

書類の到着までお待ちいただくほか、関連する内容はe-Taxのメッセージボックスにも格納しておりますので、お急ぎの場合は先にご確認いただけます。

e-Taxのメッセージボックスにログインしてご確認ください

※実際のメールでは上記の文字がリンクになっており、以下の不審なURLへ誘導されます。

hxxps://sdxiaotong[.]com/read/kgve

※ アプリをお持ちでない方は、お早めにインストールをお願いいたします。

発送日から1週間を過ぎても届かない場合は、恐れ入りますが所轄の税務署までお問い合わせください。

※ 本メールは送信専用のため、ご返信いただけません。

なぜ詐欺メールと判断できるのか?7つの不審な点

1.送信元が国税庁の公式メールアドレスではない

今回の送信元は次のアドレスです。

No-Reply@video.sdxiaotong.com

一方、国税庁が公表している正規のe-Tax通知メールの送信元表記は次のとおりです。

e-Tax(国税電子申告・納税システム)<info@e-tax.nta.go.jp>

今回の送信元ドメインは国税庁の公式ドメインと一致しません。

差出人名に「国税庁」「e-Tax」と表示されていても、その名称だけで本物と判断してはいけません。

2.ログイン先が国税庁とは無関係のドメイン

メール内の青いログインボタンには、次のURLが設定されていました。

hxxps://sdxiaotong[.]com/read/kgve

このドメインは国税庁の公式サイト「nta.go.jp」やe-Taxの公式サイト「e-tax.nta.go.jp」とは異なります。

このようなリンクは、偽ログイン画面を表示して利用者識別番号、パスワード、個人情報などを入力させるフィッシング詐欺に悪用される可能性があります。

なお、今回のURLについて、実際の遷移先画面や入力フォームの内容までは確認していません。そのため、具体的にどの情報を収集する仕組みなのかは未確認です。

3.e-Taxの正規通知とは異なり、添付ファイルがある

今回のメールには、次のファイルが添付されていました。

ONT4pFfTqX.zkvpp

メール画面上では、ファイルサイズが「1TB」と表示されています。

「.zkvpp」は一般的なPDFやWord文書の拡張子ではありません。また、1TBという表示も通常のメール添付ファイルとしては極めて不自然です。

ただし、添付ファイルの実体を解析していないため、ファイル形式、実際の容量、マルウェアの有無までは断定できません。

国税庁は、正規のe-Tax通知メールにファイルを添付しないと案内しています。

不明な拡張子の添付ファイルは、保存・実行・開封しないでください。

4.本文に大量の不可視文字が挿入されている

今回のメールには、通常の表示画面では気付きにくい特殊なUnicode文字が多数含まれています。

例えば、e-Taxという文字列や「税務署」「重要書類」などの文章に、ゼロ幅文字や書式制御文字が挿入されています。

このような文字は、見た目を大きく変えずに内部の文字列を変化させることができます。

迷惑メールフィルターの文字列検出を回避したり、検索や自動判定を妨害したりする目的で使われる場合があります。

今回のメールでも、こうした検出回避を狙った可能性が考えられます。ただし、送信者の意図を確定できるものではありません。

5.税務署からの郵送通知を装って警戒心を下げている

今回のメールは、未納税金や差押えを直接告げる従来型の詐欺メールとは異なり、「重要書類を郵送した」と案内しています。

さらに、発送日、発送方法、お届け予定を表形式で示し、実際の行政通知のような印象を与えています。

そのうえで「お急ぎの場合は先にご確認いただけます」と説明し、偽のログインボタンへ誘導しています。

受信者にすぐに支払いを求めるのではなく、まず通知の内容を確認させようとする点が今回の特徴です。

6.メールの文面が国税庁の定型通知と一致しない

国税庁は、e-Taxから送信する通知メールの形式や文面を公式サイトで公開しています。

正規のe-Tax通知は、原則としてメール本文にログイン用URLを掲載せず、公式サイトからメッセージボックスを確認するよう案内しています。

一部の登録情報更新時には到達確認用URLが送られる例外がありますが、今回のような「重要書類発送」の通知に第三者ドメインへのログインボタンが設置されていることは、正規の通知形式と一致しません。

7.アプリのインストールまで促している

本文には「アプリをお持ちでない方は、お早めにインストールをお願いいたします」と記載されています。

しかし、今回のメールには、どのアプリをインストールする必要があるのか、正式名称や提供元が明示されていません。

不審なメールからアプリの導入を求められた場合、偽アプリや不正プログラムへ誘導される危険があります。

メールヘッダーを解析:SPF・DKIM・DMARCがpassでも安全ではない

今回のメールでは、送信認証に関する詳細なヘッダー情報も確認できました。

項目 確認結果
送信元IP 20.38.7.156
送信ホスト video.sdxiaotong.com
Return-Path No-Reply@video.sdxiaotong.com
SPF pass
DKIM pass
DMARC pass
Message-IDのドメイン sdxiaotong.com
メールソフトの申告 Microsoft Outlook 2021

SPFがpassでも国税庁からのメールとは限らない

SPFは、メール送信元のIPアドレスが、送信ドメイン側で許可されているかを確認する仕組みです。

今回のSPF認証は「video.sdxiaotong.com」に対する認証であり、国税庁のドメインを認証したものではありません。

DKIMがpassでもメールの内容は保証されない

DKIMは、送信ドメインによる電子署名を使い、署名対象のメールデータが改ざんされていないかなどを検証する仕組みです。

今回のDKIM署名も「video.sdxiaotong.com」のものです。

署名が正しくても、送信者が国税庁の正規担当者であることや、メール内容が安全であることは保証されません。

DMARCがpassでもフィッシングメールは成立する

DMARCは、FromドメインとSPF・DKIM認証の整合性を確認する仕組みです。

今回のメールでは、第三者ドメイン側で整合性が成立しているため、DMARCがpassとなっています。

つまり、SPF・DKIM・DMARCがすべてpassであっても、国税庁を装う詐欺メールである可能性は十分にあります。

メール認証の成功と、表示された組織名の正当性は別の問題です。

IPアドレスから犯人や所在地は特定できない

ヘッダーには送信元IPアドレスとして「20.38.7.156」が記録されています。

ただし、IPアドレスだけで送信者個人、実際の所在地、使用した端末などを特定することはできません。

また、メールの一部ヘッダーには送信環境を示す文字列が含まれていますが、これらには送信側が任意に設定できる情報もあるため、記載された名称をそのまま事実として扱うことはできません。

今回の詐欺メールに使われた手口の特徴

今回確認されたメールには、複数の特徴が組み合わされています。

  • 国税庁・e-Taxの名称を使った公的機関のなりすまし
  • 税務署からの重要書類発送という通知形式
  • 日本郵便による郵送を装った具体的な発送情報
  • メッセージボックス確認を理由とした外部サイトへの誘導
  • 通常とは異なる拡張子の添付ファイル
  • 大量の不可視Unicode文字の挿入
  • メール認証が成功していることによる見かけ上の信頼性

特に注意したいのは、今回のメールが「税金を今すぐ支払ってください」という直接的な請求ではないことです。

実際の税務署からの連絡を待っている方や、e-Taxを日常的に利用している方は、重要書類の通知を本物だと誤認するおそれがあります。

国税庁が公表している正規のe-Taxメールとの違い

確認項目 正規のe-Tax通知 今回の不審メール
送信元 info@e-tax.nta.go.jp No-Reply@video.sdxiaotong.com
本文のURL 原則として掲載しない 外部サイトへのログインリンクあり
添付ファイル 添付しない 不審なファイルあり
通知文面 公式サイトで公開された定型文 重要書類の発送を案内する独自文面
確認方法 公式e-Taxサイトからログイン メール内のボタンから誘導

出典:国税庁「税務署からのお知らせ」等のメールが届いた方へ

本物の税務署からの通知か確認する方法

税務署から重要な通知が届いた可能性がある場合でも、メールに記載されたURLを使用する必要はありません。

  1. 受信した不審なメールを閉じます。
  2. ブラウザで国税庁の公式e-Taxサイトを直接開きます。
  3. 公式サイトのログインメニューからe-Taxにログインします。
  4. 「お知らせ・受信通知」などのメッセージボックスを確認します。
  5. 必要に応じて所轄の税務署へ公式の連絡先から問い合わせます。

公式サイト:https://www.e-tax.nta.go.jp/

なお、メッセージボックスの一部の情報を確認する際には、マイナンバーカードなどによる電子証明書認証が必要な場合があります。

不審なリンクをクリックしてしまった場合の対処方法

リンクを開いただけの場合

リンクを開いただけで、必ず個人情報が盗まれたり、端末が感染したりするわけではありません。

ただし、アクセス情報が記録されたり、ブラウザの脆弱性が悪用されたりする可能性は否定できません。

画面を閉じ、ファイルのダウンロードやアプリのインストールが行われていないか確認してください。

e-Taxの利用者識別番号やパスワードを入力した場合

速やかに正規のe-Taxサイトからパスワード変更などの対応を行い、不審な利用履歴がないか確認してください。

同じパスワードを他のサービスでも使用している場合は、それらのパスワードも変更してください。

クレジットカード情報を入力した場合

カード会社の公式窓口へ速やかに連絡し、不正利用の確認やカードの利用停止・再発行について相談してください。

添付ファイルを開いた場合

ファイルを実行した、アプリをインストールした、または不審な動作が発生した場合は、端末の使用を控え、セキュリティソフトによる検査や専門窓口への相談を行ってください。

業務用端末の場合は、所属組織の情報システム担当者へ速やかに報告してください。

国税庁もe-Taxを装った不審なメールに注意を呼びかけている

国税庁は、国税庁やe-Taxを装う不審なメールについて、公式サイトで注意喚起しています。

正規の通知に似せたメールから偽サイトへ誘導し、個人情報やクレジットカード情報を取得しようとする事例も公表されています。

今回の「重要書類を発送した」というメールについても、正規の送信元、通知形式、リンク先、添付ファイルの有無を確認することが重要です。

参考情報:

よくある質問(FAQ)

Q.「税務署より重要書類を発送申し上げました」というメールは本物ですか?

今回確認された「No-Reply@video.sdxiaotong.com」からのメールは、国税庁の正規通知とは異なり、フィッシング詐欺と判断できます。メール内のリンクを使用しないでください。

Q.sdxiaotong.comは国税庁の公式サイトですか?

いいえ。国税庁やe-Taxの公式ドメインではありません。今回のメールではログインボタンの誘導先として使用されています。

Q.SPF・DKIM・DMARCがpassなら安全ですか?

いいえ。これらはメール送信ドメインの認証に関する仕組みであり、メール本文の安全性や、国税庁から送信されたことを保証するものではありません。

Q.添付された「ONT4pFfTqX.zkvpp」は何ですか?

今回の資料だけではファイルの実体や機能は不明です。ただし、正規のe-Tax通知メールにはファイルが添付されないため、開かずに削除することを推奨します。

Q.e-Taxを利用していなくても詐欺メールは届きますか?

はい。国税庁は、e-Taxの利用の有無にかかわらず、国税庁を装う不審なメールが送信される事例を確認しています。

Q.実際に税務署から郵便が発送されている可能性はありますか?

税務署が郵送で通知を送ること自体はあります。しかし、今回のメールの記載だけで、実際に書類が発送されたと判断することはできません。必要であれば所轄の税務署へ直接確認してください。

まとめ:国税庁・e-Taxを装う重要書類発送メールには注意

2026年10月16日に確認された今回のメールは、国税庁・e-Taxを装い、税務署から重要書類を郵送したと偽って、第三者ドメインのログインページへ誘導するものです。

特に、次の情報が含まれているメールには注意してください。

  • 件名:「【ご案内】税務署より重要書類を発送申し上げました」
  • 送信元:No-Reply@video.sdxiaotong.com
  • 誘導先:sdxiaotong.com
  • 添付ファイル:ONT4pFfTqX.zkvpp

国税庁や税務署を名乗るメールであっても、送信元とリンク先を必ず確認し、不審なURLや添付ファイルには触れないでください。

税務関係の通知を確認する場合は、必ず公式のe-Taxサイトから直接ログインしましょう。

※本記事は2026年10月16日に受信したメールおよび提供されたヘッダー情報、国税庁の公式公開情報をもとに作成しています。添付ファイルの実行解析、誘導先サイトの動的解析、送信者個人の特定は行っていません。

本記事の運営

詐欺被害ナビ編集部

詐欺・迷惑電話・SMSの情報を分析し、被害防止を目的に運営しています。