【注意喚起】「経営体制および組織再編に関するお知らせ」は詐欺メールの可能性!LINEのQRコードを送らないで
「経営体制および組織再編に関するお知らせ」と題し、人員整理や退職対象者の確認を理由に、LINEのQRコードや友だち追加用リンクの共有を求める不審なメール・文書が確認されています。
一見すると企業の人事部門から送られた正式な通知のように見えますが、従業員にLINEのQRコードを提出させ、個別に連絡しようとする内容は極めて不自然です。
LINEのQRコードや友だち追加リンクを送信したり、不審なアカウントを友だち追加したりしないでください。
重要:正規の人事通知であるかどうかは、メールに記載された連絡先ではなく、勤務先の代表電話や社内で普段使用している連絡手段から直接確認してください。
確認されている不審な文書の画像
※画像は実際に確認された不審な通知の一例です。会社名など一部の情報は加工されています。
不審な文書の内容
経営体制および組織再編に関するお知らせ
各位
平素より大変お世話になっております。
このたび、当社は現在の事業状況および今後の経営戦略を踏まえ、組織運営の効率化と経営資源の最適化を目的として、組織体制の見直しを実施することを決定いたしました。これに伴い、一部の職位について人員整理を実施することとなり、誠に遺憾ではございますが、一部の社員の皆様には退職していただくこととなりました。
これは非常に苦渋の決断であり、この変更が対象となる社員の皆様およびそのご家族にご負担をおかけすることを深く認識しております。これまで会社の発展にご尽力いただいたすべての社員の皆様に、心より感謝と敬意を申し上げます。
今回の対象となる社員の皆様につきましては、関係法令および当社規程に基づき、退職手続きを適切に進めるとともに、以下の支援を実施いたします。
・法令に基づく経済的補償および未払い賃金等の支給
・退職手続きならびに社会保険等に関する各種サポート
・必要に応じたキャリア支援および再就職相談対象となる社員の皆様には、直属の上司および人事担当者より個別にご連絡し、今後の手続きや詳細についてご説明いたします。
対象外の社員の皆様におかれましては、引き続き業務に専念し、会社のさらなる発展にご協力くださいますようお願い申し上げます。
なお、LINEをご利用の方は、LINEのQRコードまたは友だち追加用リンクをご共有ください。こちらからご連絡のうえ、ご自身が今回の人員整理の対象となるかどうかをご案内いたします。
これまで皆様から賜りましたご理解、ご信頼、ご尽力に、改めて心より御礼申し上げます。
敬具
文書全体は丁寧なビジネス文書の形式で作られていますが、最後にLINEのQRコードや友だち追加リンクを要求している点が大きな特徴です。
詐欺が疑われるポイント
- 人員整理の対象確認をLINEで行うとしている
- LINEのQRコードや友だち追加リンクの共有を要求している
- 会社の正式な人事システムや社内メールを使用していない
- 解雇や退職という不安をあおり、冷静な判断をさせない内容になっている
- 対象者かどうかを文書内で明示せず、個別連絡へ誘導している
- 差出人や担当部署、正式な連絡先が確認できない場合がある
LINEのQRコードを送るとどうなる?
LINEのQRコードや友だち追加用リンクを相手に送ると、不審なアカウントから直接連絡が届く可能性があります。
その後、次のような要求へ発展するおそれがあります。
- 氏名、生年月日、住所、電話番号などの個人情報の入力
- 社員番号や勤務先情報の確認
- 銀行口座や給与振込先情報の提出
- 本人確認書類や社員証の画像送信
- 退職金や補償金の手続き名目での送金要求
- 指定されたアプリやファイルのダウンロード
- 認証番号やパスワードの聞き出し
QRコードを共有しただけで、直ちにLINEアカウントが乗っ取られるとは限りません。しかし、詐欺グループと直接連絡できる状態になり、個人情報の聞き出しや金銭要求を受ける危険性が高まります。
このような通知を受け取った場合の対処方法
- LINEのQRコードや友だち追加リンクを送らない
- 記載されたメールアドレスや連絡先へ返信しない
- 添付ファイルやURLを開かない
- 勤務先の代表電話や直属の上司、人事担当者へ直接確認する
- 送信元メールアドレスのドメインを確認する
- 不審なメールや文書を削除する前に保存・スクリーンショットを残す
確認する際の注意点
不審なメールに書かれている電話番号やメールアドレスは使用せず、会社の公式サイト、社員証、社内ポータル、普段使用している連絡先から確認してください。
すでにLINEのQRコードを送ってしまった場合
すでにLINEのQRコードや友だち追加リンクを送ってしまった場合は、以下の対応を行ってください。
- 不審なアカウントをブロックする
- 相手とのトーク履歴をスクリーンショットで保存する
- 個人情報や認証番号を送信しない
- LINEのパスワードを変更する
- ログイン中の端末を確認し、不審な端末をログアウトさせる
- メールアカウントにも同じパスワードを使用している場合は変更する
- 勤務先の情報システム担当者や人事担当者へ報告する
個人情報や本人確認書類を送ってしまった場合
氏名、住所、電話番号、社員番号、身分証明書、銀行口座情報などを送ってしまった場合は、今後別の詐欺に悪用される可能性があります。
不審な電話、SMS、メールが届いてもすぐに信用せず、相手が勤務先や公的機関を名乗っていても、一度電話を切って公式窓口へ確認してください。
銀行口座やクレジットカード情報を送信した場合は、速やかに金融機関やカード会社へ連絡し、利用停止などの手続きを相談してください。
金銭を支払ってしまった場合
すでに送金や支払いをしてしまった場合は、できるだけ早く次の窓口へ相談してください。
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188
- 緊急性がある場合:110
- 振込先の金融機関
- 利用したクレジットカード会社や決済事業者
振込先口座、相手のLINEアカウント、メールアドレス、電話番号、トーク履歴、送金明細などは削除せず、証拠として保存してください。
企業・人事担当者を狙ったなりすましにも注意
このような手口では、実在する会社名や経営者、上司、人事担当者の名前が悪用される場合があります。
社内の役員や人事担当者を名乗るメールであっても、普段と異なるメールアドレスから送信されている場合や、LINEなど社外の連絡手段へ誘導された場合は注意が必要です。
企業側では、従業員に対して「人事に関する重要事項をLINEで通知することはない」など、社内の正式な連絡方法を周知しておくことが重要です。
よくある質問
人員整理の通知をLINEで行うことはありますか?
企業によって連絡方法は異なりますが、退職や人員整理に関する重大な通知について、従業員自身のLINEのQRコードを提出させ、友だち追加後に対象者かどうかを知らせる方法は非常に不自然です。必ず勤務先へ直接確認してください。
LINEのQRコードを送っただけで乗っ取られますか?
QRコードを送っただけで直ちにアカウントが乗っ取られるとは限りません。ただし、不審な人物とつながることで、認証番号や個人情報を聞き出される可能性があります。
会社名や上司の名前が書かれていても詐欺ですか?
実在する会社名や人物名が悪用されることがあります。会社名が正しいという理由だけで信用せず、送信元メールアドレスや連絡方法を確認してください。
本物かどうか分からない場合はどうすればよいですか?
メールへ返信せず、普段使用している社内連絡ツール、会社の代表電話、直属の上司、人事担当者などへ直接確認してください。
詐欺被害ナビからの注意喚起
「経営体制および組織再編に関するお知らせ」という文書は、社員の不安をあおり、LINEへ誘導することを目的とした詐欺メール・なりすまし文書の可能性があります。
LINEのQRコードや友だち追加リンクを送らないでください。
会社の正式な連絡先から、必ず事実確認を行いましょう。
同様のメールや文書が届いた場合は、家族や職場内でも情報を共有し、被害防止にお役立てください。

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