【詐欺注意】国税庁e-Tax「口座情報の不備により還付金の振込ができませんでした」は偽メール?アプリ誘導に注意

国税庁・e-Tax詐欺メール

国税庁e-Taxを装う「口座情報の不備により還付金の振込ができませんでした」という不審メールに注意

2026年10月29日、国税庁・e-Tax(国税電子申告・納税システム)を装い、「【至急確認】口座情報の不備により還付金の振込ができませんでした」という件名で、銀行口座情報の確認やアプリのダウンロードを求める不審なメールが確認されました。

メールには、所得税の還付金を指定口座へ振り込めなかったと記載され、「至急口座情報のご確認・修正をお願いいたします」と対応を求めています。

さらに、手続きの期限を過ぎると還付金が国庫に返納されると説明し、メール下部に「アプリをダウンロード」というボタンを設置しています。

今回のメールは、国税庁・e-Taxを装ったフィッシング詐欺の疑いが強い内容です。メール内のダウンロードボタンを押したり、リンク先で個人情報や口座情報を入力したりしないでください。

実際に届いた国税庁e-Tax偽装メールの画像

国税庁e-Taxを装い口座情報の不備による還付金振込失敗を知らせる不審メールの画像

国税庁e-Taxを装った還付金振込失敗メール

画像には、e-Taxの名称やロゴを使用したメールが表示されています。銀行口座の不備を理由に還付金の受け取りができないと説明し、アプリのダウンロードへ誘導する構成です。

不審メールの件名・本文全文

確認日:2026年10月29日
差出人表示:国税庁e-Tax
件名:【至急確認】口座情報の不備により還付金の振込ができませんでした

以下は、実際の受信画像に記載されたメール本文です。

e-Tax
国税電子申告・納税システム

【至急確認】還付金の振込ができませんでした — 口座情報のご確認をお願いします

このままでは還付金をお受け取りいただけません。至急ご確認ください。

このメールの要点

ご登録口座への還付金の振込が正常に完了しませんでした。還付金のお受け取りには、口座情報の確認・修正手続きが必要です。

平素よりe-Taxをご利用いただき、誠にありがとうございます。国税庁でございます。

お客様の所得税還付金について、ご登録の金融機関口座への振込が正常に完了しませんでした。このままでは還付金をお受け取りいただけないため、メッセージボックスに格納した案内に従い、至急口座情報のご確認・修正をお願いいたします。

振込ができなかった主な理由

  • ご登録の口座が解約されている、または口座番号に誤りがある場合
  • 口座名義と申告者名が一致しない場合
  • 金融機関側の事情により振込を受け付けられなかった場合

国税庁・税務署が、メールやSMSで口座番号・暗証番号などの入力やご返信を求めることは、一切ありません。口座情報の修正は必ずe-Taxアプリからお手続きください。

口座情報の修正期限はメッセージボックス内のお知らせに記載しております。期限を過ぎますと還付金は国庫に返納され、改めて還付申告からやり直す必要がございます。至急ご対応ください。

ご不明な点がございましたら、所轄の税務署までお問い合わせください。

e-Taxアプリのご利用について

既にアプリをお持ちの方は、アプリを起動し、メッセージボックスよりお手続きください。

アプリをお持ちでない方は、お早めにインストールをお願いいたします。

【アプリをダウンロード】

※メール本文は受信画像をもとに文字起こししています。画像内のダウンロードボタンは安全のためリンク化していません。実際の送信元メールアドレスおよびボタンのリンク先URLは確認できていません。

今回のe-Tax偽装メールで注意すべき5つの特徴

1.「還付金の振込ができなかった」と不安をあおる

今回のメールでは、所得税の還付金が銀行口座に振り込まれなかったと説明しています。

実際に確定申告や還付申告を行った人にとっては、関心を持ちやすい内容です。

しかし、メールに書かれた振込失敗の説明だけでは、実際に還付金の振込が失敗したことを確認できません。

2.口座番号や口座名義の不一致を理由にする

メールでは、口座番号の誤り、口座名義の不一致、金融機関側の事情などを振込失敗の理由として挙げています。

これらは実際の銀行振込でも問題になり得る内容ですが、もっともらしい理由が書かれていることは、メールの正当性を証明するものではありません。

口座情報の修正を求められても、メール内の案内に従って入力しないでください。

3.「還付金が国庫に返納される」と期限を強調

特に注意したいのが、次の説明です。

期限を過ぎますと還付金は国庫に返納され、改めて還付申告からやり直す必要がございます。

還付金を受け取れなくなると思わせることで、受信者に急いで手続きさせようとしている可能性があります。

還付金の手続きや期限について不安がある場合は、メールに記載された説明を信用するのではなく、国税庁の公式窓口で確認してください。

4.公式の注意書きを利用して信用させる

今回のメールには、「国税庁・税務署が、メールやSMSで口座番号・暗証番号などの入力やご返信を求めることは、一切ありません」という注意書きがあります。

一見すると安全な案内に見えますが、その直後にe-Taxアプリでの口座情報修正を求めています。

詐欺メールにも本物の注意喚起に似た文章が使用されることがあります。安全を呼びかける文章があるだけで、本物と判断してはいけません。

5.「アプリをダウンロード」ボタンへ誘導

メールの最後には、e-Taxアプリの利用案内とダウンロードボタンが表示されています。

このボタンの実際のリンク先は確認できていませんが、偽のアプリ配布サイトやフィッシングサイトへ誘導する手口が考えられます。

不正なアプリをインストールすると、個人情報の漏えいや端末の不正操作などにつながるおそれがあります。

必要なアプリは、国税庁の公式サイトから正規の提供方法を確認してください。

過去の国税庁・e-Tax詐欺メールとの違い

詐欺被害ナビでは、これまでにも国税庁・e-Taxを装った還付金関連の不審メールを紹介しています。

例えば、2026年10月20日に紹介した「自動還付処理が完了しました」というメールでは、還付金の振込完了を装い、Android版e-Taxアプリのダウンロードへ誘導する内容が確認されました。

一方、今回のメールは「振込完了」ではなく、「口座情報の不備による振込失敗」を理由にしています。

さらに、還付金の国庫返納や再申告の必要性を説明しており、受信者の不安を強める構成になっています。

関連する過去の事例:
「自動還付処理が完了しました」を装う不審メール

国税庁・e-Taxの本物の通知か確認する方法

国税庁やe-Taxからの案内が本物か確認する場合は、メール内のリンクやダウンロードボタンを使用しないことが重要です。

  1. メール内のURLやボタンを開かない。
  2. ブラウザーから国税庁のe-Tax公式サイトへ直接アクセスする。
  3. 正規の方法でログインし、メッセージボックスを確認する。
  4. 還付金の振込状況や口座情報について不明な点があれば、所轄の税務署に問い合わせる。

e-Tax公式サイト:
https://www.e-tax.nta.go.jp/

不審なメールを受信した場合の対処法

  • メール内のリンクやダウンロードボタンを押さない。
  • 不審なアプリをインストールしない。
  • 銀行口座番号、暗証番号、マイナンバーなどを入力しない。
  • 添付ファイルがある場合は開かない。
  • 還付金の状況は公式サイトや税務署で確認する。
  • 不審なメールは迷惑メールとして報告する。

口座情報を入力したりアプリをインストールした場合は?

メール内のリンク先で情報を入力した場合は、入力内容に応じて速やかに対応してください。

  • 銀行口座情報を入力した場合:利用している金融機関に連絡し、不正利用防止について相談する。
  • ログイン情報を入力した場合:公式サイトからパスワードを変更する。
  • 不審なアプリをインストールした場合:端末のネットワーク接続を切り、セキュリティ確認を行う。
  • 金銭被害が発生した場合:金融機関と警察へ速やかに相談する。

警察相談専用電話:#9110

よくある質問(FAQ)

Q.「口座情報の不備により還付金の振込ができませんでした」というメールは詐欺ですか?

A.今回確認されたメールは、国税庁・e-Taxを装ったフィッシング詐欺の疑いが強い内容です。実際の送信元やリンク先は未確認ですが、メール内のボタンから手続きしないでください。

Q.国税庁から還付金の振込に関する連絡が届くことはありますか?

A.税務署から還付金に関する案内が行われる場合はあります。ただし、今回のメールが本物であることを意味しません。公式サイトや税務署で直接確認してください。

Q.還付金が振り込まれなかった場合、本当に国庫へ返納されますか?

A.今回のメールに書かれた「期限を過ぎると国庫に返納され、還付申告からやり直す」という説明を、そのまま信用しないでください。実際の手続きは税務署に確認する必要があります。

Q.メール内のe-Taxアプリをダウンロードしても大丈夫ですか?

A.ダウンロードしないでください。リンク先の安全性は確認できていません。アプリが必要な場合は、国税庁の公式サイトから確認してください。

Q.メールを開いただけでも危険ですか?

A.一般的には、メールを表示しただけで直ちに情報が盗まれるとは限りません。ただし、リンクのクリック、ファイルの実行、アプリのインストール、個人情報の入力は避けてください。

まとめ|還付金の振込失敗を装うe-Taxメールに注意

今回確認されたメールは、国税庁・e-Taxを装い、口座情報の不備によって所得税の還付金が振り込めなかったと説明する内容です。

「至急確認」「口座情報の修正」「還付金の国庫返納」などの表現で対応を急がせ、最終的にアプリのダウンロードへ誘導しています。

還付金に関する不審なメールを受信しても、メール内のリンクやボタンは使用せず、必ず国税庁の公式サイトから確認してください。

国税庁・e-Taxを装う詐欺メールについては、以下の総合記事でも事例を紹介しています。

国税庁・e-Taxを装う詐欺メール総まとめ|事例と手口

フィッシング詐欺や不正アプリへのセキュリティ対策

フィッシング詐欺や不正アプリによる被害を防ぐためには、OSやアプリを最新の状態に保ち、信頼できるセキュリティ対策を利用することも重要です。

ただし、セキュリティソフトだけですべての詐欺を防げるわけではありません。不審なメール内のリンクを開かないことが基本です。

本記事の運営

詐欺被害ナビ編集部

詐欺・迷惑電話・SMSの情報を分析し、被害防止を目的に運営しています。