【フィッシング詐欺に注意】「Webmail システムメンテナンス完了&新機能のお知らせ」というメール
「Webmail システムメンテナンス完了」「新しい更新情報を確認するにはサインインしてください」などと案内し、不審なWebサイトへ誘導するメールが確認されています。
メール本文には、メールサービスの処理速度向上や迷惑メールフィルターの強化、新しいダッシュボードの追加など、もっともらしいアップデート情報が記載されています。
しかし、掲載されているリンクは正規のWebメールサービスとは関係のない複数のドメインを経由する不審なURLです。Webメールのログイン情報を盗み取るフィッシング詐欺の可能性が高いため、リンクをクリックしないでください。
注意
メール内のリンクからログインすると、メールアドレスやパスワードなどの認証情報を盗まれるおそれがあります。リンクを開かず、メールを削除してください。
確認されたフィッシングメールの概要
| 件名 | 【7/27 更新】Webmail システムメンテナンス完了 & 新機能のお知らせ |
|---|---|
| メールの内容 | Webmailのメンテナンス完了や新機能追加を装い、ログインを促す |
| 誘導方法 | 「新しい更新情報を確認するにはサインインしてください」と記載 |
| 想定される目的 | Webメールのアカウント情報、メールアドレス、パスワードなどの窃取 |
| 危険度 | 高い |
実際に届いたメール本文
【7/27 更新】Webmail システムメンテナンス完了 & 新機能のお知らせ
平素より Webmail サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
本日 2026年7月27日(月)、Webmail システムの定期メンテナンスが完了いたしましたので、ご報告申し上げます。
【今回のアップデート内容(7/27)】
✅ メール送信・受信の処理速度が向上しました
✅ 迷惑メールフィルターがより高精度になりました
✅ 新デザインのダッシュボードを追加
✅ モバイル表示のレイアウトを最適化しました新しい更新情報を確認するにはサインインしてください
※安全のため、メール本文に記載されていた不審なURLはクリック可能な形式では掲載していません。
このメールがフィッシング詐欺と考えられる理由
1.利用しているサービス名が明記されていない
メールには「Webmail サービス」とだけ記載されており、具体的なサービス名や運営会社名が示されていません。
「Webmail」は一般的な呼称であり、特定の事業者名ではありません。受信者が普段利用しているメールサービスからのお知らせだと思い込むように作られている可能性があります。
2.リンク先が正規サービスのドメインではない
メールに記載されたURLには、次のような複数のドメインや転送用の文字列が含まれていました。
rcm.shinobi.jpnijitoraware.comamaderrangpur.com
リンクの表示や冒頭部分だけを見て安全だと判断してはいけません。転送先やURLの途中に、正規サービスとは無関係なドメインが含まれている場合があります。
3.メールアドレスをURLに埋め込んでいる
今回のURLには、受信者のメールアドレスとみられる文字列が含まれていました。
アクセスした人物を識別したり、偽のログイン画面にメールアドレスをあらかじめ表示させたりする目的で、個別の情報がURLに埋め込まれている可能性があります。
4.もっともらしい更新内容で警戒心を下げている
「処理速度の向上」「迷惑メールフィルターの強化」「モバイル表示の最適化」など、実際のシステム更新にありそうな内容を並べています。
しかし、メールに書かれた新機能を確認するために、外部サイトからパスワードを入力する必要はありません。
5.サインインを促している
フィッシングメールでは、メンテナンス、セキュリティ強化、アカウント更新、容量不足などを理由に、偽のログイン画面へ誘導する手口が多く使われます。
ログインが必要な場合でも、メール内のリンクは使用せず、普段利用している公式サイトやブックマークからアクセスしてください。
メールが届いた場合の対処方法
- メール内のリンクをクリックしない
- メールに返信しない
- 添付ファイルがある場合は開かない
- 迷惑メールまたはフィッシングとして報告する
- メールを削除する
- サービスの状況は公式サイトから確認する
Webメールへログインする必要がある場合は、メールに記載されたURLではなく、日頃使用している公式ページやブラウザのブックマークからアクセスしてください。
リンクをクリックした場合の対処方法
リンクを開いただけで、メールアドレスやパスワードなどを入力していない場合は、ページを閉じてください。
その後、念のため次の対応を行いましょう。
- ブラウザの履歴やダウンロード履歴を確認する
- 不審なファイルがダウンロードされていないか確認する
- 端末のセキュリティソフトを最新の状態にする
- ウイルススキャンを実行する
- 不審なブラウザ通知を許可していないか確認する
メールアドレスやパスワードを入力した場合
偽サイトにメールアドレスやパスワードを入力してしまった場合は、早急な対応が必要です。
- 正規のWebメールサイトからパスワードを変更する
- 同じパスワードを使用している他のサービスも変更する
- 二段階認証または多要素認証を設定する
- ログイン履歴や転送設定を確認する
- 身に覚えのないメール送信や削除がないか確認する
- 管理者またはメールサービス提供会社へ連絡する
会社のメールアカウントを入力した場合
勤務先のメールアドレスやパスワードを入力してしまった場合は、自分だけで判断せず、直ちに社内の情報システム担当者や管理者へ報告してください。
不正ログイン後に行われる可能性があること
Webメールのアカウント情報が盗まれると、次のような被害につながる可能性があります。
- 受信メールや連絡先の閲覧
- 本人になりすましたメールの送信
- 取引先への請求書差し替え詐欺
- パスワード再設定メールの悪用
- 他のサービスへの不正ログイン
- メール転送設定の不正変更
- 社内情報や個人情報の流出
パスワードを変更した後も、不審な転送先やフィルター設定が追加されていないか確認してください。
フィッシングメールを見分けるポイント
- サービス名や運営会社名が曖昧
- 突然ログインや本人確認を求める
- リンク先のドメインが公式サイトと異なる
- URLが極端に長く、複数のドメインが含まれている
- 受信者のメールアドレスがURLに埋め込まれている
- 「本日中」「利用停止」などと対応を急がせる
- 不自然な日本語や不統一な表記がある
- 問い合わせ先や会社情報が明記されていない
被害に遭った場合の相談先
金銭的な被害や不正利用が発生した場合は、関係するサービス提供会社や金融機関に連絡したうえで、警察などへ相談してください。
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188
- 緊急性がある場合:110
よくある質問
メールを開いただけで被害に遭いますか?
一般的には、メール本文を表示しただけで直ちにパスワードが盗まれるとは限りません。ただし、リンクのクリック、添付ファイルの実行、偽サイトへの情報入力は行わないでください。
リンク先がログイン画面だった場合は本物ですか?
ログイン画面のデザインだけでは判断できません。正規サイトを精巧にコピーした偽ページも存在します。ブラウザ上部に表示されるドメインを確認し、メール内のリンクからはログインしないようにしてください。
メールに自分のアドレスが書かれているのはなぜですか?
過去の情報漏えいや名簿などから取得したメールアドレスを使用し、受信者ごとにURLを作成している可能性があります。自分のアドレスが記載されていても、正規のメールである証拠にはなりません。
パスワードを入力してしまいました。変更だけで大丈夫ですか?
パスワード変更に加え、ログイン履歴、メール転送設定、フィルター設定、送信済みメール、削除済みメールを確認してください。同じパスワードを他のサービスでも使用している場合は、すべて変更する必要があります。
まとめ
「Webmail システムメンテナンス完了 & 新機能のお知らせ」という件名のメールは、メンテナンスや機能追加を装い、不審なサイトへ誘導するフィッシングメールの可能性があります。
メール内の「サインイン」リンクはクリックせず、公式サイトからサービスの状況を確認してください。
メールアドレスやパスワードを入力してしまった場合は、直ちにパスワードを変更し、不審なログイン履歴やメール転送設定がないか確認しましょう。
本記事の運営
詐欺被害ナビ編集部
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