警察庁 お子様が窃盗で逮捕 150万円の保釈金 カ)シュエット・パール 株式会社シュエット・パール

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【注意喚起】「警察庁」を名乗る保釈金要求メール(お子様が窃盗の容疑で逮捕)の詐欺 — 対処法まとめ

カテゴリ:詐欺メール・注意喚起
最近、以下のような内容を含む詐欺メールが報告されています。差出人は「警察庁 」を名乗り、受取口座への送金を要求するもので、受信者を脅して支払いを促します。絶対に振り込んではいけません。詐欺メールの例(文面の抜粋)

警察庁:お子様が窃盗の容疑で逮捕されました。以下のいずれかの口座に150万円の保釈金を振り込んでください。2025年12月7日までに振り込まれない場合、3年から5年の懲役刑が科せられます。ご不明な点がございましたら、警察庁までお問い合わせください。

金融機関:三菱UFJ銀行
支店名:新宿中央支店
支店番号:469
口座番号:3279791
名義(カナ):カ)シュエット・パール
名義(漢字):株式会社シュエット・パール

〒100-8974 東京都千代田区霞が関2丁目1番2号
電話番号 03-3581-0141(代表)

このメールが「詐欺」である可能性が高い理由

  • 公的機関がメールで即時振込を要求することはほぼない:警察や裁判所が即日で個人に振込を指示することは通常ありません。公式手続は公文書や直接の通知・出頭命令等で行われます。
  • 差出人名・表記の不自然さ:本文中の表記ゆれ(例:「受取银行」など)や漢字の違和感、担当名の名字だけなどは典型的な手口です。
  • 支払い期限と脅し:短期間での送金を強く迫り、資産凍結や逮捕をほのめかす手法は詐欺の典型です。
  • 返金を約束する文言:「捜査終了後返金する」と言って安心させ、まず支払わせるのも常套手段です。
  • 銀行口座が個人名義:公的機関が個人口座に振込を求めることはまずありません。指定口座が個人名義なら詐欺の可能性が非常に高いです。

まずやってはいけないこと(重要)

  • メールの指示に従って振込を行わない。
  • メール内のリンクをクリックしない・添付ファイルを開かない。
  • 差出人の名前だけで信頼しない(表示名は簡単に偽装可能)。
  • 個人情報(住所、マイナンバー、銀行の暗証番号など)を返信して伝えない。

受け取ったときの具体的な対処手順

  1. 落ち着く — メールは詐欺の可能性が高いので、冷静に対応します。
  2. 振込は絶対にしない
  3. 添付・リンクは開かない(マルウェア感染の恐れがあります)。
  4. 差出人情報(ヘッダ)を保存する — 後で通報する際に役立ちます(メールの原本やスクリーンショットを保存)。
  5. 最寄りの警察署に相談・通報する — 緊急の場合は110番。詐欺被害の疑いがある旨を伝え、指示に従ってください。
  6. 銀行にも連絡 — 指定されている銀行(この例では三菱UFJ銀行)に連絡し、不正口座の調査・凍結の相談を行ってください。
  7. 消費生活センターや詐欺相談窓口にも相談 — 各都道府県の消費生活センターへ報告してください。
  8. 迷惑メールとして報告・迷惑メールフォルダへ移動 — メールサービスの「迷惑メール報告」機能を使って報告すると同様の拡散抑止になります。

警察や公的機関に確認する際のテンプレ(コピペ可)

件名:詐欺メールの相談(保釈金要求の件)
本文:
お世話になります。◯◯(氏名)と申します。下記の内容のメールを受信しましたが、詐欺か確認したく連絡しました。

受信日時:2025年10月7日 ◯時◯分
送信表示名:警察庁 組織犯罪対策部(または表示名)
本文抜粋:
「あなたはマネーロンダリングの疑いがあります。保釈金として150万を下記の口座にお振り込みください...」
指定口座:三菱UF銀行 岐阜支店-550 口座番号: 0734010 受取人:ミズグチチユリ

(スクリーンショット/メールヘッダを添付)

ご対応をお願いいたします。

メールヘッダを確認する方法(簡易)

メールサービスごとに操作は異なりますが、以下を確認してください:

  • 差出人の表示名ではなく、実際の送信元メールアドレス(Return-Path、Received ヘッダ)を確認。
  • 送信元IPアドレスやドメインが公的機関のものではないかをチェック(不明ならスクショを保存して相談)。
  • 不審な日本語表記や機械翻訳のような不自然さを探す。

もし既に振り込んでしまったら

  • すぐに銀行に連絡して振込停止・着金後の対応を相談してください。振込後でも早期の連絡で被害回復の可能性が高まります。
  • 警察に被害届を提出する(最寄りの警察署へ)。
  • 可能なら口座番号・振込日時・金額・相手名義などの証拠をすべて保存しておく。

詐欺被害ナビからのお願い(拡散防止のため)

同じようなメールを受信した場合、以下を実施してください:

  • メール本文や差出人のスクリーンショットを保存する。
  • メールサービスの「迷惑メール報告」を行う。
  • ご友人や家族にも注意喚起を行う(ただし本文の転送は危険リンクの拡散につながるため、スクリーンショットで送るか要点を伝えてください)。

よくあるQ&A

Q:本当に警察からの連絡かどうかの判断基準は?

A:公的機関からの正式な連絡は、通常「電話→対面→書面(公文)」などの手続きを踏みます。突然メールで『即時振込せよ』と要求するものは99%詐欺だと考えてください。

Q:メールをそのまま放置して大丈夫?

A:放置して構いませんが、被害拡大を防ぐために迷惑メール報告は行ってください。また、同様の手口が続く場合には通報をお願いします。

関連リンク(参考)

  • 消費者ホットライン / 各都道府県の消費生活センターに相談してください。
  • 最寄りの警察署/警察相談窓口にご相談ください(緊急は110番)。
  • 詐欺被害ナビ(トップページ):https://www.fraudnavi.com/

最後に(編集部より)

詐欺師は手口を次々と変えてきます。大事なのは「急がせる」「振込を強制する」これらが出てきたらまず疑うこと。ご自身の大切な資産を守るため、不審な連絡は一度立ち止まって確認してください。

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詐欺被害ナビ編集部
注意:本記事は一般的な注意喚起を目的としています。具体的な被害回復・法的手続については専門窓口へご相談ください。