【詐欺メール注意】「東京総署 捜査協力要請」は偽物?東京インの宿泊履歴を口実に認証アプリへ誘導
2026年11月3日、警察機関を思わせる「東京総署」を名乗り、ホテルの宿泊予約履歴を理由に捜査協力や本人確認を求める不審なメールが確認されました。
メールの件名は「【重要】東京総署 捜査協力要請 / 東京イン」です。
本文には「SAKURA SHIMANAMI HOTEL」「SAKURA HOTEL GROUP」などの名称が使用され、過去に予約したとされる「東京イン」の宿泊履歴に異常が見つかったと説明しています。
さらに、「1~3日以内に専用認証アプリをダウンロードし、本人確認を完了するように」と要求しています。
警察の捜査協力を口実に不明なアプリのダウンロードへ誘導する、フィッシング詐欺や不正アプリ配布の疑いが非常に強いメールです。
メール内のリンクやダウンロードボタンを押さないよう注意してください。
実際に確認された不審メールの画像
以下は、2026年11月3日に確認されたメールの画像です。個人情報に該当する部分は黒塗りにしています。
不審メールの件名・送信内容
- 確認日:2026年11月3日
- 受信時刻:16時58分
- 表示された差出人:東京総署捜査協力要請
- 件名:【重要】東京総署 捜査協力要請 / 東京イン
- 本文内の名称:SAKURA SHIMANAMI HOTEL
- 通知元として記載された機関:東京総署(捜査協力要請)
- 要求内容:専用認証アプリのダウンロードと本人確認
- 指定期限:通知受領後1~3日以内
なお、表示された差出人名だけでは実際の送信元を確認できません。送信元メールアドレスやリンク先URLについては、今回の画像から確認できていません。
実際のメール本文(全文)
以下は確認された不審メールの本文です。個人情報に該当する部分は【非公開】としています。
SAKURA SHIMANAMI HOTEL
東京総署 捜査協力要請 / OFFICIAL NOTICE
捜査協力通知:東京総署からの照会に関するご案内
東京総署からの捜査協力要請およびご本人様確認手続きのお願い
【非公開】員様
拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、【非公開】会員様が以前ご予約なさいました「東京イン」(ご宿泊者名:【非公開】様)のご利用履歴に関しまして、東京総署より捜査上の照会および協力要請が下されております。
当該ご予約履歴に記録上の不審点・例外事項(異常)が確認されたため、ご本人様の確認が必要となります。
対象会員様氏名:【非公開】
対象ご予約施設:【非公開】
ご登録者名:【非公開】
ご登録連絡先:【非公開】
ご登録郵便番号:【非公開】
ご登録住所:【非公開】
通知元機関:東京総署(捜査協力要請)
捜査当局への資料提出および会員様ご本人確認のため、本通知受領後1~3日以内に下記の専用認証アプリケーションをダウンロードのうえ、本人確認手続きを速やかに完了していただきますようお願い申し上げます。
↓ 専用認証アプリをダウンロード
DOWNLOAD APPLICATION
敬具
SAKURA HOTEL GROUP・顧客コンプライアンス管理室(対象施設:東京イン)
※本通知は東京総署からの要請に基づき自動配信されております。
このメールが詐欺と疑われる5つの理由
1.「東京総署」という不自然な警察機関名
メールでは「東京総署」という名称が繰り返し使用されています。
東京都を管轄する警察組織は「警視庁」であり、「東京総署」という名称は正式な警察組織名として確認できません。
実在する警察機関に似た名称を使い、受信者を信用させようとしている可能性があります。
2.ホテルの宿泊履歴を捜査の口実にしている
メールでは、過去に予約したとされる「東京イン」の利用履歴に不審点が確認されたと説明しています。
しかし、具体的な事件名、担当部署、担当警察官、正式な照会番号などは記載されていません。
ホテルの予約情報や宿泊履歴を利用して、受信者に不安を与える手口と考えられます。
実際にホテルを利用したことがある場合でも、メールの内容が正しいとは限りません。
3.「1~3日以内」と期限を設定している
本文では、通知を受け取ってから1~3日以内に本人確認を完了するよう要求しています。
短い期限を設定することで、受信者が十分に確認する前に手続きを進めるよう誘導している可能性があります。
4.専用認証アプリのダウンロードを要求
今回、特に注意が必要なのは「専用認証アプリをダウンロード」というボタンです。
リンク先は確認できていませんが、不審なアプリのインストールを通じて、個人情報の窃取や端末への不正アクセスなどにつながるおそれがあります。
警察やホテルを名乗るメールであっても、不明な認証アプリをインストールしないでください。
5.ホテル名と警察機関名を組み合わせている
メールには「SAKURA SHIMANAMI HOTEL」「SAKURA HOTEL GROUP」「東京イン」「東京総署」など、複数の名称が登場します。
ホテルからの正式な連絡であるかのように装いながら、警察の権威を利用して手続きを要求する構成です。
なお、メールに記載されたホテル名や施設名が、実際にこのメールを送信したことを示すものではありません。
メールを受信した場合の対処法
- メール内のダウンロードボタンを押さない
- 不明なアプリをインストールしない
- 氏名、住所、電話番号、本人確認書類などを入力しない
- ホテルの利用履歴が気になる場合は、公式サイトなどで確認した連絡先に問い合わせる
- 警察からの連絡か確認したい場合は、警察署の公式な電話番号に問い合わせる
- 不審なメールは迷惑メールとして報告する
警察への相談は、警察相談専用電話「#9110」などを利用できます。緊急の場合は110番へ連絡してください。
すでにボタンを押してしまった場合
リンクを開いただけの場合
リンク先を開いただけで、直ちに個人情報が盗まれたと断定することはできません。
ただし、不審なページでの操作は中止し、アプリのダウンロードや個人情報の入力を行わないでください。
アプリをインストールした場合
不審なアプリをインストールした場合は、使用を中止してください。
端末の安全性を確認し、必要に応じて携帯電話会社、端末メーカー、警察などに相談してください。
個人情報を入力した場合
入力した情報の種類に応じて、関連するサービスのパスワード変更、金融機関への連絡、警察への相談などを行ってください。
身分証明書の画像などを送信してしまった場合も、早めに相談することが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q.「東京総署」は実在する警察機関ですか?
A.東京都の警察組織は警視庁です。今回のメールに登場する「東京総署」という名称は、正式な警察機関名として確認できません。
Q.ホテルの予約履歴が書かれていたら本物ですか?
A.いいえ。予約履歴や個人情報が記載されていても、正規の通知とは限りません。過去に流出した情報などが悪用される可能性もあります。
Q.警察がメールでアプリのダウンロードを求めることはありますか?
A.少なくとも、今回のような不審なメールの案内だけを根拠に、アプリをインストールすべきではありません。必要な場合は、警察の公式な窓口に直接確認してください。
Q.メールを無視すると捜査上の問題になりますか?
A.今回のメールに記載された要求に従う必要があるとは確認できません。不安な場合は、メール内の連絡先ではなく、警察の公式窓口へ相談してください。
Q.メールに名前や住所が記載されているのはなぜですか?
A.第三者が何らかの方法で入手した個人情報を悪用している可能性があります。ただし、今回のメールで情報がどこから入手されたかは不明です。
まとめ|警察の捜査協力を装う不審メールに注意
今回確認されたメールは、ホテルの宿泊履歴に異常があると説明し、「東京総署」からの捜査協力要請を理由に専用認証アプリのダウンロードを求めるものでした。
警察機関を思わせる名称、ホテルの予約履歴、本人確認、短い期限などを組み合わせている点が特徴です。
このようなメールを受信しても、記載されたリンクからアプリをインストールしたり、個人情報を入力したりしないようにしてください。
不審な通知は、必ず公式な連絡先を使って確認しましょう。
本記事の運営について
本記事は、詐欺・迷惑メール・不審電話などの注意喚起情報を発信する「詐欺被害ナビ」編集部が、提供されたメール画像をもとに作成しています。
掲載した情報は2026年11月3日時点で確認された内容です。
メールに記載された組織名・施設名は、当該組織や施設が不正行為に関与したことを意味するものではありません。
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