「破損状況を記録した資料のご確認のお願い」という不審メールに注意
2026年10月、「破損状況を記録した資料のご確認のお願い」という件名で、配送中の商品破損を訴え、外部サイトに保存した動画や写真の確認を求める不審なメールが確認されました。
メールの差出人には「林 結菜」、送信元アドレスには「noreply@appsheet.com」が表示され、本文には「配送中に内部が著しく破損している」「開封時の動画と写真をアップロードした」などと記載されています。
注意すべき点は、破損状況の確認を理由に、受信者を外部のファイル共有サイトへ誘導していることです。
さらに、2026年10月29日には「吉田 春香」を名乗る、ほぼ同じ内容の不審メールも確認されました。
今回のメールでは、Googleの共有リンク形式のURLが使用され、商品内部の破損を理由に返品・交換または返金への対応を求めています。
現時点で、これらのメールやリンク先が実際にマルウェアを配布していると断定できる情報はありません。しかし、取引内容が確認できないメールに記載されたURLを安易に開くことは危険です。
実際に届いた不審メールの画像
配送中の商品破損を理由に動画と写真の確認を求める不審メール
不審メールの送信元・件名・誘導先URL
| 項目 | 確認された内容 |
|---|---|
| 件名 | 破損状況を記録した資料のご確認のお願い |
| 差出人名 | 林 結菜 |
| 送信元アドレス | noreply@appsheet.com |
| メール末尾 | Sent from AppSheet |
| 誘導先ドメイン | getfile.centreomega.ca |
| URL内の文字列 | Delivery_Verification_Record_Mp4 |
| 主な誘導内容 | 商品破損の証拠とする動画・写真の確認 |
| 危険性 | 不審な外部サイトへの誘導、偽ログイン画面や不正ファイル配布などの可能性 |
※差出人名や送信元アドレスの表示だけで、実際の送信者やAppSheetサービス自体の関与が証明されるわけではありません。
実際に届いたメール本文【全文】
以下は確認されたメールの全文です。誘導先URLについては、安全のためリンクを無効化しています。
件名:破損状況を記録した資料のご確認のお願い
From:林 結菜 <noreply@appsheet.com>
お世話になっております。
到着した商品を確認いたしましたが、配送中に内部が著しく破損しており、使用することができない状態でした。
証拠として、商品を開封した際の動画と、破損箇所を撮影した写真を保管しております。ファイルの容量が大きいため、メールへの直接添付ができず、下記のリンクに動画と写真をアップロードいたしました。お手数をおかけして申し訳ございませんが、リンクからご確認いただけますと幸いです。
https://getfile.centreomega.ca/dl/Delivery_Verification_Record_Mp4/b751b21cb812ce79dc3670a93eb989db
詳細をご確認いただき、返品・交換または返金など、適切な対応を受けるための手続きをお知らせいただけますと助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
林 結菜
Sent from AppSheet
※上記URLは文字情報として掲載しています。安全性が確認できていないため、コピーしてアクセスすることも推奨しません。
【2026年10月29日追記】吉田春香を名乗る類似メールを確認
2026年10月29日、新たに「商品の内部破損のご確認と返品交換についてのご相談」という件名の不審メールが確認されました。
今回のメールでは、差出人として「吉田 春香」という名前が使用されています。
10月26日に確認された林結菜名義のメールと同様に、商品の内部破損を理由として、開封時の動画や破損箇所の写真を外部リンクから確認するよう求めています。
特に注目されるのは、差出人名や件名、誘導先URLが変更されている一方で、メール本文の構成や返品・交換を求める内容が非常によく似ていることです。
2026年10月29日のメール情報
| 項目 | 確認された内容 |
|---|---|
| 確認日 | 2026年10月29日(木) |
| 受信時刻 | 12時15分 |
| 件名 | 商品の内部破損のご確認と返品交換についてのご相談 |
| 差出人名 | 吉田 春香 |
| 送信元アドレス | noreply@appsheet.com |
| メール末尾 | Sent from AppSheet |
| 誘導先URL | https://share.google/Nu9e5wBEZhOOAZdGg |
| 主な内容 | 商品の内部破損、動画・写真の確認、返品・交換または返金の相談 |
2026年10月29日に届いたメール本文【全文】
以下は、吉田春香名義で届いたメールの全文です。
件名:商品の内部破損のご確認と返品交換についてのご相談
From:吉田 春香 <noreply@appsheet.com>
お世話になっております。
届いた商品の状態を確認したところ、内部に大きな破損があり、使用できない状態でした。配送中に生じた破損の可能性があると考えております。
開封時の動画と破損箇所の写真を証拠として保存しておりますが、容量が大きいため、メールに直接添付することが難しく、以下のリンクにアップロードいたしました。
https://share.google/Nu9e5wBEZhOOAZdGg
お手数をおかけして申し訳ございませんが、リンク先の動画と写真をご確認いただけますと幸いです。
ご確認いただいたうえで、返品・交換または返金など、適切な対応と必要な手続きについてご案内くださいますようお願いいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
吉田 春香
Sent from AppSheet
※URLはリンクを無効化した文字情報として掲載しています。安全性を確認できていないため、直接アクセスすることは推奨しません。
林結菜名義と吉田春香名義のメールを比較
| 比較項目 | 10月26日 | 10月29日 |
|---|---|---|
| 差出人 | 林 結菜 | 吉田 春香 |
| 送信元 | noreply@appsheet.com | noreply@appsheet.com |
| 破損内容 | 配送中の内部破損 | 配送中の内部破損の可能性 |
| 証拠資料 | 開封動画・写真 | 開封動画・写真 |
| 誘導先 | getfile.centreomega.ca | share.google |
| 要求内容 | 返品・交換・返金 | 返品・交換・返金 |
| 署名 | Sent from AppSheet | Sent from AppSheet |
両メールには、商品の内部破損、証拠動画・写真の確認、ファイル容量を理由とした外部リンクへの誘導、返品・交換・返金の要求という共通点があります。
ただし、文章が似ていることだけで、同じ送信者や同じ攻撃グループによるものと断定することはできません。
Google共有リンク形式のURLにも注意
10月29日のメールには、次のURLが記載されています。
https://share.google/Nu9e5wBEZhOOAZdGg
「share.google」はGoogleが使用する共有リンクのドメインですが、Google関連のURLであることだけで、共有されるファイルや転送先の安全性が保証されるわけではありません。
正規サービスの共有機能を悪用して、不審なファイルや偽の認証画面へ誘導する可能性も考えられます。
今回のリンク先の内容は検証できていないため、マルウェアの存在や情報窃取の有無については断定できません。
心当たりのない返品・交換の申し出であれば、Googleの共有リンクであっても安易に開かないでください。
なぜこのメールは不審なのか?5つの確認ポイント
1.商品名や注文番号が記載されていない
メールには、破損した商品の具体的な名称、注文番号、購入日、配送業者名などが記載されていません。
実際の取引に関する連絡であれば、取引内容を照合できる情報が含まれることもあります。心当たりのない商品破損の申し出には注意が必要です。
2.外部URLで動画・写真を確認させようとしている
「ファイル容量が大きいため添付できない」という説明を使い、メールの受信者に外部サイトへのアクセスを促しています。
大容量ファイルの共有自体は一般的ですが、攻撃者が同様の説明を利用して、偽サイトや不正ファイルへ誘導する場合もあります。
10月29日のメールでも、ほぼ同じ理由を使用してGoogle共有リンクへのアクセスを求めています。
3.getfile.centreomega.caというドメインに誘導している
10月26日のメールには、次のドメインが記載されています。
getfile.centreomega.ca
このドメインが正規のファイル共有サービスなのか、悪用されたサイトなのかは、メール本文だけでは判断できません。
また、10月29日のメールでは「share.google」という別のドメインが使用されています。
送信者との取引関係が確認できない場合、URLを開いたりファイルをダウンロードしたりしないでください。
4.URLに「Delivery_Verification_Record_Mp4」が含まれる
10月26日のメールに記載されたURLには、配送確認記録の動画を連想させる「Delivery_Verification_Record_Mp4」という文字列が含まれています。
ただし、この文字列はURLの一部であり、リンク先が実際のMP4動画であることを保証するものではありません。
ファイル名やURLの表示だけで、安全な動画ファイルと判断しないことが重要です。
5.AppSheetの送信表示が安心材料になっている
メールの末尾には「Sent from AppSheet」と表示されています。
AppSheetはGoogleが提供するノーコードアプリ開発サービスで、業務アプリから通知メールを送信する用途にも利用されています。
しかし、AppSheetの名前が表示されていることと、メール本文やリンク先が安全であることは別問題です。
今回のメールがAppSheetの正規機能を使って送信されたのか、送信元が偽装されているのかは、メールヘッダーなどの追加情報なしには確定できません。
このメールで想定される被害と注意点
今回のメールでは、受信者に破損状況の確認という業務上の対応を促しています。
仮に悪意のある誘導だった場合、以下のような被害につながる可能性があります。
- 不正なファイルをダウンロードさせられる
- 偽のログイン画面でメールアカウント情報を盗まれる
- ファイル閲覧を口実に不審なソフトのインストールを求められる
- 取引先情報や社内情報を入力させられる
- 返品・返金対応を装って金銭や個人情報を要求される
※これらは一般的な攻撃手口に基づく想定であり、今回のURLで実際に発生することを確認したものではありません。
メールを受信した場合の安全な対処方法
- リンクを開かない:心当たりのない配送破損の申し出であれば、メール内のURLにアクセスしないでください。
- 注文情報を確認する:自社の販売履歴、受注履歴、配送履歴などと照合してください。
- 正規の連絡先から確認する:実際の取引先と思われる場合は、既に把握している電話番号やメールアドレスで確認してください。
- ファイルを実行しない:ダウンロードしたファイルがある場合は、不用意に開いたり実行したりしないでください。
- 社内で共有する:企業の担当者が受信した場合は、情報システム担当者やセキュリティ担当者にも報告してください。
リンクを開いてしまった場合は?
サイトを表示しただけの場合
すぐにページを閉じてください。サイトを開いただけで必ず感染するわけではありませんが、不審なダウンロードや認証画面が表示されていなかったか確認してください。
ファイルをダウンロードした場合
ファイルを開かず、セキュリティソフトで検査してください。会社のパソコンの場合は、社内の情報システム担当者に相談してください。
ファイルを実行してしまった場合
不正なプログラムが動作した可能性があるため、速やかに情報システム担当者へ連絡し、必要に応じてネットワークから切り離してください。
ID・パスワードを入力した場合
正規サイトからパスワードを変更し、二段階認証を設定してください。ログイン履歴や不審な操作履歴も確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1.「破損状況を記録した資料のご確認のお願い」は詐欺メールですか?
商品名や注文番号がなく、外部サイトへの誘導が含まれているため、不審なメールとして慎重に扱う必要があります。ただし、本文だけで詐欺と断定することはできません。
Q2.noreply@appsheet.comは偽物のアドレスですか?
AppSheetは実在するGoogleのサービスです。ただし、表示された送信元アドレスだけでは送信経路や送信者の正当性を証明できません。SPF・DKIM・DMARCなどのメール認証結果や、実際の取引関係を確認する必要があります。
Q3.getfile.centreomega.caは危険なサイトですか?
今回のメールに記載された誘導先ですが、現時点でサイトの安全性や悪意のあるファイルの存在を確認できていません。安全と判断できないため、アクセスは控えてください。
Q4.林 結菜や吉田 春香という人物は実在しますか?
メールに記載された名前だけでは本人の実在や送信への関与を確認できません。第三者が任意の名前を使用している可能性もあるため、名前だけで個人を特定することはできません。
Q5.商品破損のメールが本物か確認する方法は?
注文番号、販売履歴、配送記録を確認し、必要であれば正規の取引先連絡先へ直接問い合わせてください。メールに記載されたリンクや連絡先だけに頼らないことが重要です。
Q6.share.googleというURLは安全ですか?
Google関連の共有リンク形式であっても、共有されるファイルや転送先が必ず安全とは限りません。知らない相手から届いたリンクは、取引内容を確認するまで開かないようにしてください。
Q7.差出人名やリンク先が変わっても同じ詐欺の可能性はありますか?
可能性はあります。今回確認された2件は、差出人名やURLが異なりますが、商品破損の説明、動画・写真の確認要求、返品・返金の相談という構成が非常によく似ています。ただし、同一の送信者によるものかは確認されていません。
まとめ|配送破損を理由に外部ファイルへ誘導するメールに注意
今回確認された「破損状況を記録した資料のご確認のお願い」というメールは、商品の破損を申し出る内容で、動画や写真の確認を理由に外部URLへのアクセスを求めています。
さらに、2026年10月29日には「商品の内部破損のご確認と返品交換についてのご相談」という件名で、吉田春香名義の類似メールも確認されました。
両メールには、AppSheetの送信表示、商品内部の破損、証拠動画・写真の確認、返品・交換・返金の要求という共通点があります。
特に、林 結菜、吉田 春香、noreply@appsheet.com、getfile.centreomega.ca、share.google、Delivery_Verification_Record_Mp4という情報が記載されたメールを受信した場合は、取引内容を確認するまでリンクを開かないようにしてください。
不審なメールは、必ずしも不自然な日本語や過激な脅迫表現を含むとは限りません。通常の問い合わせや業務連絡に見せかける手口にも注意が必要です。
詐欺被害ナビでは、今後も不審なメールやフィッシング詐欺の情報を収集し、被害防止に役立つ注意喚起を行っていきます。
不審なメールやマルウェアへのセキュリティ対策
不審なリンクや添付ファイルを利用した攻撃への対策として、OSやブラウザの更新、セキュリティソフトの導入、重要データのバックアップなどをおすすめします。
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