国税庁e-Taxを装う「財産の差押え手続きに移行する可能性があります」メールに注意
2026年10月、国税庁の電子申告・納税システム「e-Tax」を装い、「【至急】財産の差押え手続きに移行する可能性があります」という件名で不審なメールが送信されています。
今回のメールは、延滞税率が年2.4%から年8.7%に引き上げられると説明し、受信者の不安をあおる内容です。
さらに、「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」というボタンを設置し、外部サイトへの誘導を図っている可能性があります。
【注意】このメールは国税庁を装ったフィッシング詐欺の疑いが強いため、メール内のリンクやアプリのダウンロードボタンを押さないでください。
実際に確認された不審メールの画像
国税庁e-Taxを装う不審メールの実例
不審メールの件名・本文全文
件名:
[meiwaku]【至急】財産の差押え手続きに移行する可能性があります
e-Tax
国税電子申告・納税システム
延滞税率の引き上げが間近に迫っています。納付期限から2ヶ月を超過すると税率が大幅に上がります。
【重要】延滞税率の段階的引き上げについて
国税庁でございます。お客様の未納税額に対し、現在延滞税が課されております。
法定納期限の翌日から2ヶ月以内は年2.4%ですが、2ヶ月を超えると年8.7%に引き上げられます。引き上げ前にご対応いただくことで、延滞税の負担を最小限に抑えることができます。
メッセージボックスに納付方法と延滞税額の詳細を記載しております。
e-Taxアプリのご利用について
アプリを起動し、メッセージボックスよりお手続きください。
Android版 e-Tax アプリをダウンロード
国税庁 e-Tax(国税電子申告・納税システム)
※本メールは送信専用です。ご返信にはお答えいたしかねます。
※配信停止はe-Taxの「利用者情報の登録・確認・変更」から行えます。
※上記は確認されたメールの文字起こしです。リンクボタンは安全のため文字のみで掲載しています。
今回のe-Tax詐欺メールに見られる4つの特徴
1.財産の差押えを件名に使用している
「財産の差押え手続きに移行する可能性があります」という表現で、受信者に重大な税務上の問題が発生したと思わせています。
実際の税務手続きにも差押え制度は存在しますが、メールの件名だけで正式な通知と判断することはできません。
2.具体的な延滞税率で信頼させようとしている
本文には「年2.4%」「年8.7%」という具体的な数字が登場します。
しかし、延滞税率は対象期間や法令上の条件などによって異なります。メールに書かれた数字が正しいとは限りません。
今回のメールでは、税率が上昇するという説明を利用し、早急な手続きを促しています。
3.Androidアプリのダウンロードへ誘導している
特に警戒すべきなのが、メール本文に設置された「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」というボタンです。
誘導先のURLは画像から確認できないため、実際にどのようなサイトやファイルへ接続されるかは不明です。
ただし、偽のアプリ配布ページへ誘導し、不正なアプリをインストールさせる手口には十分な警戒が必要です。
4.公式サービスに似せたデザインを使用している
メールにはe-Taxのロゴに似た表示や青い案内ボックスが使用され、国税庁の公式通知のように見せています。
ロゴやデザインが本物に似ていても、送信元の正当性を証明するものではありません。
e-Taxを装う詐欺メールを受信した場合の対処法
- メール内のリンクやダウンロードボタンを押さない。
- 添付ファイルや不明なAndroidアプリをインストールしない。
- 税金の未納が心配な場合は、国税庁公式サイトから直接確認する。
- 偽サイトに個人情報やカード情報を入力しない。
- 不審なメールは迷惑メールとして報告し、削除する。
国税庁公式サイト:https://www.nta.go.jp/
e-Tax公式サイト:https://www.e-tax.nta.go.jp/
不審なAndroidアプリをインストールしてしまった場合
メールからアプリをインストールした場合は、端末の安全性を確認する必要があります。
- 不審なアプリを起動しない。
- 必要に応じて通信を遮断する。
- Google Play プロテクトなどで端末を確認する。
- 不審なアプリに付与した権限を確認する。
- 別の安全な端末から重要なアカウントのパスワードを変更する。
- 金融情報を入力した場合は金融機関に連絡する。
不審なアプリの削除だけでは安全性を確認できない場合があります。被害が疑われる際は専門窓口に相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q1.国税庁から財産差押えのメールが届くことはありますか?
国税庁やe-Taxから通知メールが送られる場合はありますが、メール本文の差押え予告やアプリのダウンロード案内だけで正規の通知とは判断できません。公式サイトから確認してください。
Q2.延滞税率が2.4%から8.7%になるという説明は本当ですか?
延滞税率は対象年や期間などによって異なります。今回のメールに記載された税率を、そのまま現在の正式な税率と考えないでください。
Q3.Android版e-Taxアプリのボタンを押してしまいました。大丈夫ですか?
ボタンを押しただけで必ず被害が発生するわけではありません。ただし、アプリのインストールや個人情報の入力を行った場合は、追加の安全確認が必要です。
Q4.メールに[meiwaku]と表示されているのはなぜですか?
メールサービスや迷惑メール対策システムによって、不審なメールと判定された際に件名へ付加されることがあります。ただし、この表示だけで詐欺かどうかを確定することはできません。
まとめ:財産差押えを強調するe-Taxメールには注意
今回確認されたメールは、国税庁e-Taxを装い、財産差押えの可能性や延滞税率の引き上げを強調することで、受信者に早急な対応を促しています。
特に、メール内のAndroidアプリのダウンロードボタンは危険な誘導につながるおそれがあります。
税金に関する重要な通知を受け取った場合も、メール内のリンクを使用せず、国税庁・e-Taxの公式サイトから確認することが大切です。
セキュリティ対策の見直し
フィッシングメールや不正なアプリへの対策として、OSやアプリを最新の状態に保ち、セキュリティ機能を有効にしておきましょう。
セキュリティソフトの利用も対策の一つですが、導入していても不審なリンクやアプリには注意が必要です。
本記事の運営
詐欺被害ナビ編集部
詐欺・迷惑電話・SMSの情報を分析し、被害防止を目的に運営しています。

