国税庁・e-Taxを装う「自動還付処理が完了しました」メールに注意
2026年10月20日、国税庁の電子申告・納税システム「e-Tax」を装い、「【e-Tax】自動還付処理が完了しました - ご確認ください」という件名の不審なメールが確認されました。
メールには「所得税の還付金について、振込処理が完了いたしました」「ご本人による入金確認を速やかにお願いいたします」などと記載されています。
さらに、「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」というボタンが設置され、不審な添付ファイルも付いています。
注意:このメールは国税庁・e-Taxを装ったフィッシング詐欺の疑いが極めて強いものです。メール内のリンクを開いたり、添付ファイルを実行したりしないでください。
実際に届いたe-Tax偽装メールの画像
国税庁・e-Taxを装った還付金振込完了メール
詐欺が疑われるメールの送信元・件名・本文全文
受信日時:2026年10月20日 18:39
差出人:国税庁
表示された送信元ドメイン:tidal.dhbwt.com
件名:【e-Tax】自動還付処理が完了しました - ご確認ください
e-Tax
国税電子申告・納税システム
還付金をお振り込みいたしました。不正送金防止のため、ご本人による入金確認を速やかにお願いいたします。
【至急】還付金振込完了 - ご本人確認のお願い
国税庁でございます。お客様の所得税の還付金について、振込処理が完了いたしました。
確認が長期間未了の場合、次回以降の還付処理に影響が生じる場合がございますので、お早めにメッセージボックスからご確認ください。
e-Taxアプリのご利用について
アプリを起動し、メッセージボックスよりご確認ください。
【Android版 e-Tax アプリをダウンロード】
国税庁 e-Tax(国税電子申告・納税システム)
※本メールは送信専用です。ご返信にはお答えいたしかねます。
※配信停止はe-Taxの「利用者情報の登録・確認・変更」から行えます。
添付ファイル:Hdwsm.wkvyg(1KB)
※メール本文は受信画像をもとに文字起こししています。画像内のボタンは安全のためリンク化していません。
今回のe-Tax詐欺メールで特に注意すべき4つの特徴
1.国税庁とは異なる不審な送信元ドメイン
今回のメールには「国税庁」と表示されていますが、確認できるドメインはtidal.dhbwt.comです。
これは国税庁の公式サイトで使用されるドメインとは異なります。
差出人名に「国税庁」「e-Tax」と表示されていても、それだけで本物と判断してはいけません。
2.「還付金の振込完了」で受信者の関心を引く
今回のメールは、税金の未納を知らせる従来型の偽装メールとは異なり、所得税の還付金が振り込まれたと案内しています。
還付金が受け取れると思わせたうえで、本人確認を急がせる構成になっています。
実際に還付金が発生しているかどうかは、メールだけで判断せず、公式のe-Taxや税務署で確認することが重要です。
3.Android版e-Taxアプリのダウンロードへ誘導
メール内には、紫色のボタンで「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」と表示されています。
このボタンのリンク先は確認できていませんが、偽アプリの配布サイトやフィッシングサイトへ誘導する可能性があります。
正規のアプリを装った不正アプリをインストールすると、端末内の情報が盗まれたり、不正な操作が行われたりするおそれがあります。
4.見慣れない添付ファイル「Hdwsm.wkvyg」
今回のメールには、Hdwsm.wkvyg(1KB)というファイルが添付されています。
「.wkvyg」は一般的なPDFやWord文書などの拡張子とは異なり、通常の税務案内としては不自然です。
ファイルの内容や形式は未解析のため、マルウェアであると断定はできません。しかし、送信元やメール本文に不審な点があるため、開かないことを推奨します。
国税庁・e-Taxの偽メールを受信した場合の対処方法
- メール内のリンクやボタンをクリックしない
- 添付ファイルを開かない
- 不審なアプリをインストールしない
- マイナンバー、銀行口座、暗証番号などを入力しない
- 還付金の状況はe-Tax公式サイトから確認する
- 不審なメールは迷惑メールとして報告する
e-Tax公式サイト:https://www.e-tax.nta.go.jp/
偽サイトに個人情報を入力してしまった場合は?
メール内のリンク先で個人情報や金融機関の情報を入力してしまった場合は、速やかに対応してください。
- ログイン情報を入力した場合:正規サイトからパスワードを変更する
- 銀行口座情報を入力した場合:利用している金融機関へ相談する
- 不審なアプリをインストールした場合:端末のネットワーク接続を切り、セキュリティ確認を行う
- 添付ファイルを開いた場合:不審な動作がないか確認し、必要に応じてセキュリティソフトで検査する
金銭的な被害や不正利用が疑われる場合は、警察相談専用電話「#9110」への相談も検討してください。
フィッシング詐欺や不正アプリへの対策
国税庁や金融機関を装ったフィッシング詐欺では、偽サイトへの誘導だけでなく、不審なファイルやアプリのダウンロードを求めるケースもあります。
セキュリティソフトの導入やOSの更新は、端末を保護するための対策の一つです。ただし、すべての詐欺を防げるわけではありません。
メール内のリンクからではなく、公式サイトや正規のアプリストアからアクセスすることが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q.「自動還付処理が完了しました」というe-Taxメールは本物ですか?
A.今回確認されたメールは、国税庁とは異なる不審なドメインから送信されており、フィッシング詐欺の疑いが極めて強いものです。
Q.国税庁から還付金の案内メールが届くことはありますか?
A.e-Taxでは通知やメッセージボックスを利用した案内があります。ただし、メールに記載されたリンクやアプリのダウンロード案内を無条件に信用してはいけません。
Q.「Hdwsm.wkvyg」という添付ファイルはウイルスですか?
A.ファイルの中身は確認できていないため、ウイルスとは断定できません。不審なメールに添付されているため、開かずに削除することを推奨します。
Q.Android版e-Taxアプリをダウンロードしても大丈夫ですか?
A.今回のメール内のダウンロードボタンは使用しないでください。必要なアプリは国税庁の公式案内から確認してください。
Q.還付金が本当に振り込まれたか確認するには?
A.e-Tax公式サイトに直接アクセスし、正規の方法でログインして通知や還付金の処理状況を確認してください。
まとめ|e-Taxを装った還付金振込完了メールに注意
2026年10月20日に確認された今回のメールは、国税庁・e-Taxを装い、所得税の還付金振込完了を知らせる内容でした。
送信元の不審なドメイン、Androidアプリへの誘導、見慣れない添付ファイルなど、複数の危険な特徴が確認されています。
「還付金が振り込まれた」「至急本人確認が必要」といったメールを受信しても、メール内のリンクや添付ファイルを開かず、必ず公式サイトから確認してください。
本記事の運営
詐欺被害ナビ編集部
詐欺・迷惑電話・SMSの情報を分析し、被害防止を目的に運営しています。

