国税庁を装う「作成途中の申告データがあります」メールに注意|不審な添付ファイルとアプリ誘導
「【重要】作成途中の申告データがあります」という件名で、国税庁を名乗る不審メールに注意してください。差出人には「no-reply@cast.wittranslation.com」と表示され、添付ファイル「LALZJRSBh.zgtnm(85B)」と、Android版e-Taxアプリのダウンロード案内が確認できます。
メール内のボタンやリンクを押したり、添付ファイルを開いたりせず、申告状況はe-Tax公式サイトを別途開いて確認してください。
確認されたメールの画像
国税庁を装い、作成途中の申告データを理由にアプリのダウンロードへ誘導する不審メール
今回の不審メールの特徴
| 件名 | 【重要】作成途中の申告データがあります |
|---|---|
| 差出人表示 | 【国税庁】 |
| 表示されたメールアドレス | no-reply@cast.wittranslation.com |
| 受信日時 | 2026年10月14日(水)08:45(画像の表示) |
| 添付ファイル | LALZJRSBh.zgtnm(85B)、1個 |
| 本文の説明 | 作成途中の申告データが保存され、送信・提出が未完了と主張 |
| 誘導内容 | e-Taxアプリからの確認、Android版アプリのダウンロード |
※リンク先の実際のURLや添付ファイルの中身は、画像からは確認できません。特定のウイルスへの感染や情報流出が発生したと断定するものではありません。
過去のe-Tax偽装メールとの違い
詐欺被害ナビでは、還付金や未読メッセージを理由にAndroidアプリへ誘導する類似メールを掲載しています。
今回は、「作成途中の申告データがあります」という件名と、「保存期限を過ぎると再入力が必要になる」という説明が特徴です。還付金の受け取りではなく、申告データの保存や提出状況への不安を利用して、アプリのダウンロードへ誘導する内容になっています。
本記事では、今回の差出人「cast.wittranslation.com」と添付ファイル「LALZJRSBh.zgtnm」を含め、このメール固有の情報を紹介します。
メール全文(画像で確認できる内容)
以下は提供画像の文字起こしです。改行を読みやすく整理しています。メール内のダウンロード案内は、操作できない文字として掲載しています。
差出人: "【国税庁】" <no-reply@cast.wittranslation.com> 件名: 【重要】作成途中の申告データがあります 受信日時: 2026/10/14 水曜日 08:45 添付ファイル:1個 LALZJRSBh.zgtnm(85B) 国税庁 NATIONAL TAX AGENCY 【重要】e-Tax メッセージボックスに未読のお知らせがあります(1件) e-Taxアプリからログインのうえ、ご確認をお願いします。 このメールの要点 作成途中で送信がまだ済んでいない申告データがあることをお知らせするメールです。 平素よりe-Taxをご利用いただき、誠にありがとうございます。国税庁でございます。 「確定申告書等作成コーナー」で作成途中の申告データが保存されています。なお、送信(提出)はまだ完了していませんので、念のためお知らせいたします。 ご確認ください ・保存データには保存期限があります。期限を過ぎますと、再入力が必要となる場合があります。 ・続きから作成される場合は、作成コーナーで保存データを読み込んでください。 e-Taxへは、e-Taxアプリからのアクセスをお願いいたします。 今後ともe-Taxをよろしくお願い申し上げます。 e-Taxアプリのご利用について 既にアプリをお持ちの方は、アプリを起動し、メッセージボックスよりお手続きください。 ※ アプリをお持ちでない方は、お早めにインストールをお願いいたします。 Android版 e-Tax アプリをダウンロード 国税庁 e-Tax(国税電子申告・納税システム) ※本メールは送信専用アドレスから配信しています。ご返信いただいてもお答えいたしかねます。 ※配信の停止は、e-Taxの「利用者情報の登録・確認・変更」画面から行えます。
このメールで注意すべきポイント
1.差出人アドレスが公式の案内と異なる
画像に表示された差出人は「no-reply@cast.wittranslation.com」です。国税庁の公式案内にある「税務署からのお知らせ」の送信元「info@e-tax.nta.go.jp」と異なります。
差出人名に「国税庁」と表示されていても、本物である証拠にはなりません。また、正しい送信元アドレスを偽装するケースもあるため、アドレスの表示だけで安全と判断しないでください。
2.不審な添付ファイルが付いている
国税庁は、「税務署からのお知らせ」メールにファイルを添付することはないと案内しています。
今回のメールには「LALZJRSBh.zgtnm(85B)」という添付ファイルがあります。ファイル名やサイズだけでは内容や安全性は判断できません。申告データだと思って開いたり、拡張子を変更して実行したりしないでください。
3.申告データの保存期限を理由に操作を促している
本文には「期限を過ぎますと、再入力が必要となる場合があります」と記載されています。申告データを失いたくないという不安から、確認操作を急いでしまう可能性があります。
本当に作成途中の申告データがある場合でも、このメールから手続きを進めず、公式サイトから確認してください。
4.Android版アプリのダウンロードへ誘導している
メールには「Android版 e-Tax アプリをダウンロード」という案内があります。しかし、画像だけではボタンの実際のリンク先は確認できません。
公式アプリに似た名称やロゴが使われていても、正規の配布先につながるとは限りません。不審メールを経由してアプリをインストールしないでください。
メールが届いた場合の対処方法
- 添付ファイルを開かない。
- メール内のリンクやダウンロードボタンを押さない。
- メールに返信しない。
- 個人情報、暗証番号、認証コード、金融情報を入力しない。
- 申告状況は、e-Tax公式サイトを別途開いて確認する。
- 業務用端末の場合は、社内のシステム担当者へ報告する。
- 必要な記録を残したうえで、迷惑メールとして報告・削除する。
確認する場合は、e-Tax公式サイトから各サービスへアクセスしてください。
リンクを開いた・ファイルやアプリを入れた場合
リンクを開いただけの場合:入力やインストールをせずにページを閉じ、意図しないダウンロードがないか確認してください。リンクを開いたことだけで感染したと断定することはできません。
添付ファイルを保存した場合:開いたり実行したりせず、削除してください。
ファイルを実行した、または不審なアプリをインストールした場合:端末をネットワークから切り離し、社内のシステム担当者や携帯電話会社などへ相談してください。
認証情報を入力した場合:別の安全な端末から正規サービスにアクセスし、入力した認証情報の変更や利用状況の確認を行ってください。金融情報を入力した場合は、関係する金融機関へ速やかに連絡してください。
よくある質問
本当に作成途中の申告データがある場合、このメールから確認してよいですか?
メール内のリンクは使わず、公式サイトから確認してください。申告状況に心当たりがあっても、この不審メールが本物である証拠にはなりません。
85Bの小さな添付ファイルなら安全ですか?
ファイルサイズだけでは安全性を判断できません。国税庁は「税務署からのお知らせ」にファイルを添付しないと案内しています。
国税庁のロゴがあれば信用できますか?
ロゴや定型的な説明文はコピーできます。見た目だけで判断せず、確認は公式サイトから行ってください。
参考情報
本記事の運営
詐欺被害ナビ編集部
詐欺・迷惑電話・SMSの情報を分析し、被害防止を目的に運営しています。
© 詐欺被害ナビ

