実在する企業を騙る「アカウントの不正アクセス検出」メールに注意
実在する企業やサービスを騙り、「【重要】アカウントの不正アクセス検出に伴う緊急制限のお知らせ」などと通知する不審なメールが確認されています。
今回確認されたメールでは、実際に存在する企業名やサービスのURLを記載し、正規のセキュリティ通知であるかのように装っています。
しかし、メール本文に実在する企業名や正規のURLが記載されていても、そのメール自体が正規企業から送信されたものとは限りません。
企業名・サービス名・URLなどを悪用して受信者を信用させ、偽の本人確認ページやログイン画面へ誘導するフィッシング詐欺の可能性があるため、十分注意してください。
実際に届いた「アカウントの不正アクセス検出」メール
今回確認された不審なメールには、以下のような内容が記載されていました。
【重要】 ○○○ アカウントの不正アクセス検出に伴う緊急制限のお知らせ
○○○ ユーザーの皆様
平素は ○○○ のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様のアカウント(○○○)において、通常とは異なる不審なサインインア
クティビティが検出されたため、セキュリティ保護の観点からアカウントへのアクセスを一時的に制限いたしました。
【検出されたアクティビティ】
事象: 未承認デバイスからの短時間における複数回のログイン試行
発生地: ウクライナ, キーウ(IP: 165.117.145.XX)
ステータス: 危険度「高」- 第三者による不正アクセスの可能性
お客様のメール、連絡先、およびクラウドデータの安全を確保するため、システムによる
自動保護プロトコルが有効化されています。
本制限を解除し、正常にアカウントをご利用いただくには、セキュリティガイドラインに従い、
24時間以内に以下のリンクよりご本人確認およびパスワードの再設定を完了させてください。
セキュリティプロトコルに基づき、本メール受信後30分以内に以下の安全なリンクより本人確認(所有権の再検証)を完了させてください。
▶ [○○○ 本人確認およびアカウントの安全確保を開始する]
※制限解除の手続きが期日までに行われない場合、セキュリティ保持のため、 該当アカウントのご利用が完全に凍結(サスペンド)され、復旧手続きに数日要する場合がございます。
本通知はシステムより自動送信されています。万が一身に覚えがない場合でも、二次被害を防ぐため、必ず上記リンクより現在のステータスをご確認ください。
○○○ カスタマーサポートセンター
セキュリティ・インシデント対応チーム
プライバシーポリシー | お問い合わせ | 通知設定の変更
※上記では、第三者による企業名・サービス名の悪用による誤解を防ぐため、実際にメール内で使用されていた企業名・URL等の一部を伏せています。
実在する企業名やURLが書かれていても信用しないでください
今回のメールで特に注意したいのは、実際に存在する企業名やサービスのURLを使用している点です。
フィッシングメールでは、実在する企業・金融機関・通販サイト・クラウドサービスなどの名称やロゴ、URLを悪用し、正規企業から送られてきたメールであるかのように見せかける場合があります。
メールに正規企業の名称やURLが表示されているからといって、安全なメールとは限りません。
また、画面上に表示されているURLと、クリックした際に実際にアクセスするURLが異なるよう設定されているケースもあります。
メール内のリンクや「本人確認」「アカウントの安全確保」などのボタンを安易にクリックしないでください。
「ウクライナ・キーウから不正アクセス」と不安をあおる内容
今回確認されたメールには、次のような情報が記載されています。
- 未承認デバイスから複数回ログインされた
- 発生地は「ウクライナ・キーウ」
- 危険度「高」
- 第三者による不正アクセスの可能性
- アカウントへのアクセスを一時的に制限した
突然「海外から不正アクセスされた」と通知されれば、不安になってしまう方も少なくありません。
このようにアカウント乗っ取りや海外からの不正アクセスを連想させ、受信者を焦らせてリンクをクリックさせる手口には注意が必要です。
「30分以内」「24時間以内」と対応を急がせるメールは要注意
今回のメールでは、
- 「24時間以内に本人確認およびパスワードを再設定」
- 「メール受信後30分以内に本人確認」
- 「手続きをしない場合はアカウントを完全凍結」
- 「復旧手続きに数日かかる」
などと記載されています。
「今すぐ手続きをしないとアカウントが使えなくなる」と思わせることで、受信者にURLや送信元を確認する余裕を与えず、リンクをクリックさせる狙いが考えられます。
さらに、同じメール内で「24時間以内」と「30分以内」という異なる期限が記載されている点も不自然です。
「身に覚えがなくてもリンクから確認」は危険
メールには、
「万が一身に覚えがない場合でも、二次被害を防ぐため、必ず上記リンクより現在のステータスをご確認ください」
といった内容も記載されています。
しかし、不審なメールの場合、身に覚えがないからといってメール内のリンクから確認してはいけません。
アカウントの状態を確認したい場合は、メール内のリンクを使用せず、普段利用している公式アプリや、ブラウザから公式サイトへ直接アクセスして確認してください。
偽サイトで入力すると危険な情報
フィッシングメールのリンク先では、本物そっくりのログイン画面や本人確認ページが表示される場合があります。
以下のような情報は、不審なサイトへ入力しないでください。
- メールアドレス
- ログインID
- パスワード
- 氏名・住所・電話番号
- クレジットカード番号
- カード有効期限
- セキュリティコード
- SMSで届いた認証コード
- ワンタイムパスワード
これらの情報が第三者に渡ると、アカウントの乗っ取り、不正購入、クレジットカードの不正利用などにつながるおそれがあります。
不審な「アカウント不正アクセス」メールが届いた場合の対処方法
- メール内のリンクやボタンをクリックしない
- 添付ファイルを開かない
- メールへ返信しない
- 公式サイト・公式アプリからアカウント状況を確認する
- ログイン履歴に身に覚えのないアクセスがないか確認する
- 必要に応じてパスワードを変更する
- 同じパスワードを他サービスでも使用している場合は変更する
- 二段階認証・多要素認証を設定する
すでにリンクをクリックしてしまった場合
メール内のリンクをクリックしてしまった場合でも、IDやパスワードなどを入力していなければ、すぐにページを閉じてください。
不審なサイトでIDやパスワードを入力してしまった場合は、正規の公式サイトから速やかにパスワードを変更してください。
同じパスワードを複数のサービスで使い回している場合は、他のサービスについても変更が必要です。
クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード会社の公式窓口へ連絡し、不正利用の確認やカード停止・再発行などについて相談してください。
まとめ|実在する企業を騙るフィッシングメールに注意
今回確認された「アカウントの不正アクセス検出に伴う緊急制限のお知らせ」というメールでは、実在する企業名やサービスのURLを使用し、正規のセキュリティ通知であるかのように装っています。
「海外から不正アクセスされた」「危険度が高い」「30分以内に本人確認が必要」「対応しなければアカウントを凍結する」などと不安や焦りをあおるメールには十分注意してください。
なお、企業名を騙ったフィッシングメールは、名前を悪用された企業とは無関係に第三者が送信している可能性があります。
本当にアカウントに問題が発生しているか確認する場合は、メール内のリンクをクリックせず、公式サイトや公式アプリから直接確認してください。
よくある質問
Q. 実在する企業名やURLが書かれていれば本物ですか?
いいえ。実在する企業名・サービス名・ロゴ・URLなどがフィッシングメールに悪用される場合があります。記載されている企業名だけで本物と判断しないでください。
Q. 「ウクライナ・キーウからログインされた」と書かれています。本当に不正アクセスされていますか?
メールに記載されている情報だけでは判断できません。メール内のリンクではなく、公式サイトや公式アプリからログイン履歴を確認してください。
Q. 「30分以内に本人確認」と書かれています。急いで対応した方がいいですか?
メール内のリンクから急いで手続きをするのは避けてください。短い期限を設定し、受信者を焦らせてリンクをクリックさせる手口には注意が必要です。
Q. 本当に不正アクセスされている可能性もありますか?
メールだけでは判断できません。本当にセキュリティ上の問題が発生している可能性も考慮し、公式サイトや公式アプリから直接アカウントの状態を確認してください。
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詐欺被害ナビ編集部
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